2011年7月18日月曜日

『コクリコ坂から』

★★★☆☆

ていねいに作られているし、『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』あたりの難解なファンタジー路線よりはずっと好きだけど、飛び抜けた何かがあるというわけでもないのかな。

舞台が横浜の山手だということで注目していました。映画で描かれている時代から約20年後、私は山手にある学校に通っていたので、昔の山手はこんな感じだったのかなあと、興味深く見ました。根岸線ができる前は横浜にも路面電車が走っていたというのは、知識では知っていても、絵として見せられると俄然イメージが広がります。

昭和の生活を描いているところは『ALWAYS三丁目の夕日』と似てますね。けっこう好きかも。
大学生を中心とした学生運動ですら身近ではない世代なので、高校生が学生集会を開くというのは、自分の中には全く持っていない感覚でした。うちの学校、当時は生徒会すらなかったからなあ。

長澤まさみの声はすぐそれとわかりましたが、岡田准一は意識しないとわかりませんでした。他にも有名な俳優さんがいっぱい参加しているはずですが、どのキャラクターを誰が演じているのかわかったのは意外と少なかったなあ。それはつまり、声の演技が自然に絵にハマっていたということだと思いますが、俳優さんの個性はあまり感じられなかったということでもあるのかもしれません。

2011年7月2日土曜日

『127時間』

★★★☆☆

崖から落ちて、手を岩に挟まれて動けなくなってしまった男を描いた作品。

少し前に、ワンシチュエーションものの『リミット』を見たので、身体を拘束されて動けない人を描くという点では共通する部分が多いと思いました。
そして、生き延びるための究極の選択という点では、『岳 ガク』を思い出しました。

話の内容は結構シリアスなのですが、映像はデジタル動画編集ソフトのエフェクト使いまくり!という感じで、かなりイマドキな効果が使われていました。意外とポップな作品なのかと思ったら、最後の描写はあまりにキツ過ぎ、直視できないほど。なので星3つ。