2012年1月22日日曜日

『ALWAYS 三丁目の夕日 '64』

★★★★☆

 一作目の感動はなかなか越えられないですが、二作目よりは満足感が高かったと思います。たぶん、子供たちの巣立ちというテーマが明確だったということもあるのかな。

 私は、このシリーズの一作目で堀北真希という女優さんを初めてちゃんと認識したので、彼女がすっかり奇麗になって、作品の中とはいえお嫁に行くというのは、なかなか感慨深いものがありました。
 子役の男の子たちもすっかり大きくなっていました。二作目のときは、作品の設定上は一作目からそんなに時間が経っていないのに子役が大きくなっていて違和感を覚えましたが、今回は設定上も時間が経っているので、素直に受け入れられました。

 作品の中で茶川先生とヒロミの間に子供ができます。1964年生まれということは今47歳ぐらいか、などと思いながら観ていたのですが、山崎監督、鈴木オートの堤真一、薬師丸ひろ子は1964年生まれだそうです。ちなみに私は1967年生まれ。大人たちに「君らは東京オリンピックを知らないんだね」と、さんざん言われてきました。

 3D版を観ました。正直言って、この作品はストーリー重視だと思うので、3Dであることはあまり重要ではない気がします。が、いくつか3D版を選んでよかったと思うシーンがありました。

 さて、このシリーズにさらなる続編はあるのでしょうか??

2012年1月15日日曜日

『ロボジー』

★★★★☆

コメディですが、大笑いというよりはほの可笑しい、矢口監督らしい作品でした。

この作品のキモは、ロボットの中に人が入って本物のふりをするというアイデアに尽きるでしょうね。その範囲の中で想像を大きく越えるものではなかったと思いますが、逆にもともとのアイデアが面白いので、どう作っても充分面白いと思います。

主役(?)のロボット、ニュー潮風のデザインは、かなり好き。最先端のロボットとしてはダサいんだけど、妙にキュートで絶妙だと思います。そして、構造的に人間が入って動かせるとは思えないのも、ストーリー上うまくできていると思います。ホンダにこのデザインでアシモを作ってほしい。
ニュー潮風のデザインが好みなので、星1/2個おまけ。

役者さんはみんな達者な人たちばかりなので、見ていてなんの違和感もありませんでした。チャンカワイは、もうちょっとおっとりした役柄かと思ったら、よくキレる役でした。
吉高由里子は、本人も相当変わった人らしいですが、ロボットオタクのヘンな女の子役がなかなかよかったと思います。

たまたま比較的近い時期に公開されていたハリウッドのロボット映画『リアル・スティール』と比べると、まるっきり違う作品。映画ってすごいなあ。


2012年1月4日水曜日

『ワイルド7』

★★★☆☆ 

うーん。何かが足りない気がします。

 バイク&ガンアクションがド派手な作品。でも、それだけかなあ。 

元犯罪者が警察の一員として超法規的に事件を処理するという非現実的な設定はいいと思うのですが、それにしたってリアリティを持たせる努力は必要だと思います。この作品は、色々な設定が破綻していると言えばいいのか、要はツッコミどころ満載です。
 ひたすらハード路線でいくのかと思ったら、ロマンスが混ざってくるので、ますますワケがわからない印象になりました。 

ワイルド7のメンバーだけでも7人、その他ストーリー上重要な人物が数名いてそれぞれの個性や過去のいわくがあるのに、2時間のストーリーの中では充分に説明しきれていないかも。だから、なぜこの人はここでこういう言動をするんだろう?という疑問が湧きます。

 瑛太くんはいい役者さんだとは思いますが、正直、ワイルドという感じじゃないかなあ。もっと適したキャストがいると思います。

 まあともかく、細かいことを気にせずにアクションを楽しむならいいのではないでしょうか。