2018年11月26日月曜日

『ボヘミアン・ラプソディ』

★★★★☆

たぶん私は、年齢的にはクイーン世代なのだと思いますが、もともとそんなに音楽を聴く方ではなく、特に洋楽はほとんど聴かずにきたので、クイーンに特別な思い出も思い入れもありません。
ただ、クイーンというバンドの存在は知っていたし、フレディ・マーキュリーのビジュアルも思い浮かべることができます。楽曲については、今回の映画を通じて「へえ、この曲もクイーンだったのか」という情けない状態ですが、どこかしらで聞いたことがある曲が意外と多くてびっくり。
そして、先に日本でヒットして、逆輸入されるように本国でヒットしたというエピソードも何となく知っていたし、フレディが亡くなったというニュースも何となく覚えていました。
私のような人間でもこれだけ予備知識があったということは、きっとそれだけ存在感のあるバンドだったのでしょう。

映画館で予告編を観て、何となく気になってはいたのですが、大して思い入れもないし、観るか観ないか微妙な感じでしたが、公開後、妙に世間で盛り上がっているので、流されるように観てみました。

インド系移民である生い立ちや同性愛者であることを隠し続けた影の部分や孤独感、身勝手な振る舞いやバンドメンバーとの確執など、絵に描いたような天才、カリスマ、スーパースター像で、これがフィクションならあざと過ぎるストーリーだと思います。

作品内でたくさん使われているクイーンの楽曲はとてもよかったと思いますが、ドラマのBGMとして一部分だけが使用されることも多く、フルコーラス聴きたくなりました。「ボヘミアン・ラプソディ」は、途中からオペラ調になったりする6分間の長い曲だということは作中で取り上げられていましたが、フルコーラス聴かないと結局その6分がどのように構成されているのかよくわかりませんでした。
音楽に関しては、映画の中で全てを聴かせるというよりは、これをきっかけにクイーンの曲を聴きたいと思わせることができれば成功なのかもしれません。とすれば、私のように「ちょっと物足りない」と感じたのは、狙い通りだったかもしれません。

そういうことで、私のように半分普通のドラマとしてこの作品を観てしまうと、ストーリーのあざとさや楽曲の物足りなさといったネガティブな印象もあるのですが、それでも何か惹きつけられるものがありました。
たぶんクイーンに思い入れのある人が観たら、大いに感動するのではないでしょうか。


公式サイトは、こちら。
http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/

『ビブリア古書堂の事件手帖』

★★★☆☆

原作は読んでいません。
以前テレビドラマになったとき、剛力彩芽さんが原作の主人公のイメージと違い過ぎるということで話題となり、今回の映画の黒木華さんの方がしっくりくるということなので、どんなものなのかという興味がありました。
ところが、映画レビューサイトでの評価は今ひとつ。一瞬、観に行くのをやめようかとも思いましたが、一応初志貫徹。

結果としては、心配していたほど悪いとは思いませんでした。

鎌倉の町が美しい絵で撮られていたと思いますし、黒木華さんはもちろん、野村周平くんの演技もよかったと思います。
過去の時間軸の方の東出昌大くんと夏帆さんも、昭和な空気にけっこうよくなじんでいたと思います。黒木華さんも昭和顔ですが、東出くん、夏帆さんも昭和顔かも。

レビューがイマイチだったのは、やはり原作のイメージと違ったということなのか、謎解きの要素が弱いのか、過去の時間軸のシーンが長い印象なのか、たぶんその辺りの理由なのではないかと思います。
でも、私の一番の目的の黒木華さんはよかったと思います。

公式サイトは、こちら。
https://biblia-movie.jp

2018年11月3日土曜日

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第六章 回生篇』

★★★★☆

全7章(26話)のうちの第6章(19〜22話)。太陽系内でのガトランティスと地球艦隊との戦いの続きからデスラー戦の導入部分まで。つまり、残りはデスラーとの決着と都市帝国戦を残すのみというところまで話が進みます。これは、同じく全26話で描かれた『宇宙戦艦ヤマト2』とほぼ同じペース。

ということで、物語はかなり大詰め。これまで散りばめられた伏線や謎の回収が一部始まりますが、新たな謎も出てきているようで、まだストーリーがどこへ向かうのかよくわからないところがあります。

原作(『さらば〜』『〜ヤマト2』)の面影はほとんどなく、全然知らない物語です。ガトランティス人誕生の起源が明かされますが、何だか難しくて1回見ただけだと完全に理解できた気がしません。

第7章は新星篇で2019年3月1日上映なので、テレビ放送とタイミングを合わせて完結します。おそらく、今後続編の可能性を残した『〜ヤマト2』に近い終わり方になると個人的には予想しています。そうなると、戦死者はあの人とあの人と…。
オープニングテーマ曲で、旧作の都市帝国下部での戦闘とそっくりのカットがありますが、都市帝国のデザインは旧作とは全然違うものになっています。あのカットはオープニングのためだけに作られたのか、実際に本編に登場するのか。
色々と気になります。

※まだ第6章の劇場上映が始まって日が浅いので、詳しいことは何も書けませんでした。

公式サイトは、こちら。
http://yamato2202.net