2017年10月28日土曜日

『ミックス。』

★★★☆☆

ひとことで言うなら、ライトなエンターテインメント作品。
特に難しい社会的なメッセージなどがあるわけではないので、気軽に楽しめます。

蒼井優さんや広末涼子さんは最近では、主役も演じるけど脇役もやるというスタンスのようですが、本当にキッチリ脇を固めている印象です。
作品全体がコメディですが、特に蒼井優さんの中国人役の演技は振り切っていて、コントに近いレベルでした(^^;)。脇役という立ち位置であれができてしまう蒼井さんは、やはりすごい。

ところで、瑛太さんが演じている役は萩原という名前で、新垣結衣さん演じる多満子からは「はぎ」と呼ばれています。
かつて周りから「はぎ」と呼ばれていた立場としては、勝手にドキドキしてしまいました。全国の萩原さん、萩野さん、萩本さん、萩元さんも、きっと同じ気持ちに違いない(^^;)。

映画を観に行く前にたまたま、フジテレビでこの映画のプロモーション番組をやっていましたが、ストーリー全体の4/5ぐらい説明してしまっていました。あれはいくらなんでも内容教え過ぎじゃないでしょうか。

公式サイトは、こちら。
http://mix-movie.jp

2017年10月18日水曜日

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第三章 純愛篇』

★★★★☆

第一章、第二章は、ストーリー的に『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』や『宇宙戦艦ヤマト2』をなぞっている部分がそれなりにありましたが、第三章はまったく新しい展開になっています。
ガトランティス人の特性など少し明らかになったこともありますが、むしろ謎が深まった部分もあり、過去の作品も参考にならないので、この先何がどうなるのかさっぱりわからなくなってきました。

『〜2199』のときもオリジナルよりはシリアスな印象でしたが『〜2202』はさらにハードで、第三章では古代はほぼ全編で苦悩し続けている状況。このトーンで最後まで行くのでしょうか。ちょっと重すぎな気も。

先がわからない展開で、かなりハードなストーリーなので、観ていてかなり緊張感があり、自分としてはよかったと思います。不思議と「こんなの、ヤマトじゃない!」といった気持ちにはなりませんでした。

かろうじて、森雪の密航がバレるシーンや土方と佐渡の会話や宇宙ホタルなど、ごくわずかな要素は懐かしさを感じさせてくれました。


公式サイトは、こちら。
http://yamato2202.net


Blu-ray / DVD

Amazonビデオ

2017年10月10日火曜日

『ドリーム』

★★★★☆

公開直前になって、なんとなく評判がいいので観てみようと思った作品。

ひとことで言うと、NASAのマーキュリー計画に計算係として関わっていた黒人女性が、差別に耐えながら活躍する話。
…というと、もうそれだけで話の展開は想像できてしまいますが、実際そのままの展開でした。変に足したり引いたりひねったりせず、ストレートに展開し演出もまっすぐですがすがしく感じました。

史実に基づいた作品だそうですが、当時のNASAの黒人差別の状況はもう少し改善されていたようです。いずれにしろ、当時のアメリカ社会は、これから宇宙へ行こうという時代に、映画で描かれていたような差別がまだまだ残っていたというのは事実でしょうから「何が自由の国だ」という感じですね。

純粋にいい作品だと思いますが、差別という要素があっての感動だという気もするので、自分の中ではちょっとモヤモヤした気持ちがあります。冷静になると、感動するより反省すべきでは?とも思ってしまいます。
この辺りの受け止め方は、私は所詮日本人なので、よくわかっていないのかもしれません。

ところで、この作品の原題は『Hidden Figures』。"figure"は「数字」や「計算」という意味と「人物」という意味があるので、ロケットの軌道計算を行う計算係の仕事と、差別のために舞台裏で活躍していた優秀な人々を表すダブルミーニングなのでしょう。
それが日本では『ドリーム』。以前から映画の邦題のセンスには疑問を感じていましたが、これはかなりひどいレベルだなあ。私は最初、ミュージカル映画のような作品かと思ってしまいました(^^;)。


公式サイトは、こちら。
http://www.foxmovies-jp.com/dreammovie/

2017年10月3日火曜日

『ソウル・ステーション/パンデミック』

★★☆☆☆

うーん。

公式サイトには確かに「『新感染 ファイナル・エクスプレス』の前日譚」と書かれているのですが、本国韓国でも本当に前日譚扱いなのでしょうか(邦題をはじめとして、日本側でヘンな宣伝や演出をすることがよくあるので)。

前日譚というからには『新感染〜』よりも時系列的に前の出来事ということになるはずですが、そう判断できる要素が何一つありません(例えば『新感染〜』の車内パニックのきっかけとなった、トイレに隠れていた感染者が、いつどこで感染して、なぜ列車に乗ったのかが描かれるとか)。
そもそも『新感染〜』以前にソウル駅付近であれだけのパニックが起こっていたら、『新感染〜』の列車が普通に発車できるとは思えません。

また、『新感染〜』では感染病がどのように生まれどのように広まったかが全く描かれていなかったので、前日譚ではその部分が明らかになると期待していましたが、『ソウル・ステーション〜』でも、その部分は結局わからないまま。

結局、ほぼ同じタイミングで発生した列車内でのパニックとソウル駅付近でのパニックを二つの作品にしたような印象でした。サイド・ストーリーまたはアナザー・ストーリーと呼ぶのであればまあ納得できますが、前日譚ではない気がします。

アニメーション技術については、背景とか視覚効果的なものはともかく、基本的な人物のデッサンとか動作とかがあまりちゃんと描けていないように思えます。
ジャパニメーション流が正解だとは思わないので、様々な技法や個性的な表現があるのはいいと思うのですが、どちらかというとクオリティが低く見えてしまったのが残念なところです。

ストーリー的には、登場人物の中に一人も冷静で理性的な人がいないので、どうも締まりがない印象。危険な状況を人にきちんと伝えられない、問題の原因を考えない、軽率な行動で危険を呼び込む、そんなことをやっていては、パニックが拡大するのは当然だと思えます。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』の方は、もう少しちゃんとしていた気がします。同じ監督なのに、どうしてだろう。

10月1日に1100円で観たので、まあ仕方がないかな。

公式サイトは、こちら。
https://pandemic-movie.com