2020年3月6日金曜日

『プレーム兄貴、王になる』

★★★★☆

2020年最初のインド映画。

最近のインド映画は多様化が進み、何が典型なのかよくわからない印象です。
私自身も、インド映画を総括的に語れるほど観ているわけではありません。

が、この作品は、私が初めて観たインド映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』に近い雰囲気を感じます。おそらく昔ながらのインド映画の王道なのではないかと推察します。

貧乏役者のプレームが、行方不明になった王子と顔がそっくりだったため替え玉として連れてこられ、王子の婚約者とのラブストーリーあり、権力争いに巻き込まれアクションあり、インド映画定番の歌と踊りあり、笑いあり、涙あり、ハラハラドキドキあり、といった、とてもわかりやすい娯楽作品。

『ムトゥ〜』もそうですが、インド映画はどうやら、庶民の正義が権力者の悪事を打ち砕くという構図が好きらしいです。そして、庶民の正義の象徴となる主人公はだいたいお人好しで仲間思いで強いというのが定番のようです。本作の主人公プレームも、まさにそういうキャラクター。

『ムトゥ〜』は25年も前の作品なので時代も違いますが、作品の舞台がインドの田舎だと思いますが、『プレーム』はスマートフォンも登場するので時代的には現代で場所も随分都会です。ただ、現在のインドにああいう王族がいるのかが私にはよくわかりません。

インド映画らしいインド映画に触れてみたい方はぜひ。


公式サイトは、こちら。
https://prem-aniki.jp