2018年1月30日火曜日

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第四章 天命篇』

★★★☆☆

これから観る人のために情報を伏せてしまうと何も書けないので、とりあえず公式サイトに書かれている程度は話の内容に触れます。

今回は、デスラー戦、ゴーランド戦、ザバイバル戦と、割と戦闘中心。
『〜2202』は『さらば〜』の設定、『〜2』の設定、そのどちらでもない設定が混ざっているので、観ながら「ここは『さらば〜』か」「ここは『〜2』」などと意識します。で、どの戦いにもどちらでもない要素が入っていて、新鮮ではあるのですがオリジナルと違いすぎる気がすることも…。

12話で白色彗星と直接対峙するのですが、なぜこのタイミングだったんだろう?ちょっと唐突な気がするし、早すぎる気がしました。『〜2202』の全体を通した謎として「ガトランティス人とは?」というのがあり、少しずつ明らかになってきていますが、どうも自分としてはまだピンとこない感じです。

星4つにしなかったのは感覚の問題ですが、たぶんその辺りが影響している気がします。

『〜2202』で気になっていたこととして『〜2』のようなテレサと島のラブロマンスがあるのかどうか。とりあえず『〜2202』のテレサは服着ていないし、反物質的な存在なので、それはなさそう。個人的にはその方がいいです。

気がつけば『〜2202』も第四章で14話まで進み、ほぼ半分。テレサ発見までに使った話数は『〜2』とほぼ同じ。その割に『〜2』で感じたようなストーリーの引き伸ばし感はなかった気がします。

14話のラストも、『さらば〜』とも『〜2』とも違う展開で、先が読めない終わり方でした。


公式サイトは、こちら。
http://yamato2202.net



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2018年1月21日日曜日

『ゴッホ ~最期の手紙~』

★★★★★

ずっと気になっていた作品なのですが、運よく近くの映画館で上映されていたので観に行きました。

アニメーションには、ロトスコープと言って実写映像をトレースしてアニメ化するという手法がありますが、通常は線画。この作品はそれをゴッホタッチの油絵でやっています。実写映像を元にしているので人物の動きはリアルなのですが、タッチは完全にゴッホなので、何とも言えない不思議な感覚に陥ります。

作品に参加したアーティストは厳しい審査で選抜され、ゴッホタッチの絵を描くトレーニングを積んだそうですが、それでも各自の個性が出るもの。同じシーンなのにカットによって随分調子が変わっていていました。まあそれも"味"だと思いますし、こんなめちゃくちゃなアイデアを実際にやってしまったということを考えると、正直グゥの音も出ません。たぶん、人形アニメよりもっと時間がかかりますよね。

確か20年ぐらい前から、写真をゴッホ調に加工するPhotoshopのフィルターはあったと記憶しています。実写をゴッホ調にするだけならデジタル処理でいくらでもできるはずですが、手書きを選択したその判断には敬意を払います。アーティストたちの作業は相当過酷だったようですが、本当にお疲れ様でした。
実際はデジタル処理も相当使っているようですが、それが前面に出て主張してくる感じはありません。あくまでも人間の手作業が主役でデジタル技術は裏方やサポートという関係性がいいですね。

ストーリーは、ゴッホの死の1年後に発見されたゴッホ最後の手紙をきっかけに、彼の死の真相に迫っていくというものです。単純にゴッホの生涯を描いてもよかった気がしますが、なぜ彼の死後を舞台にしたのかなあ。でも、主人公がゴッホの死の真相に迫っていく中で、ゴッホの人となりや周囲の人たちとの関係がわかってくるので、楽しめました。

近所の映画館では吹き替え版だったのがちょっと残念でしたが、1フレームずつ全てがアート作品だと考えると、字幕が重なっていないのはよかったかもしれません。


公式サイトは、こちら。
http://www.gogh-movie.jp


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2018年1月1日月曜日

『DESTINY 鎌倉ものがたり』

★★★☆☆

山崎貴監督作品。
ファンタジックな作品なので、黄泉の国とか魔物とか実在しないものの造形にCG、VFXが最大限活かされていると思います。

そして、ファンタジックな作品なので、細かい設定や理屈づけよりは雰囲気を楽しむ方がいいと思います。

とりわけよかったのは、高畑充希さんの演技かなあ。旦那さんのことが大好きな若い奥さんをとてもかわいらしく演じています。もともと彼女は、"てへへ系"の演技がとても上手だと思いますが、そんな彼女のためのキャラクターであり、そんな彼女のための作品かもしれません。

公式サイトは、こちら。
http://kamakura-movie.jp


さて、2017年に観た映画は41本でした(うち、1本だけは動画配信のみで視聴)。前年よりは本数が減っていますが、これといって観たい作品がない時期があったり、観たい作品があるときは結構なペースで映画館に行ったりで、最終的にはこの本数。


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