2019年7月16日火曜日

『トイ・ストーリー4』

★★★★☆

『トイ・ストーリー』シリーズは、これまでの3作もすべて映画館で観ており、テレビで放送したものも録画していますが、何度も見返すことはほとんどないので、正直これまでの作品のストーリーはあまりおぼえていません。

1作目は、とにかくフルCGでここまでできるのか!という衝撃が強かったのをよくおぼえています。それも、単に技術的な部分というよりは、フルCG動画作品なのに単なる物理シミュレーションに終わらず、キャラクターが生き生きとして物語も面白く、もはや普通の映画になっていることが驚きでした。

そして、多くのシリーズものにありがちなように、2作目、3作目と、悪くないのですが何となくパワーが落ちていくように思えました。

で、今回の4作目ですが、上映時間も長すぎず、ストーリーはシンプルでわかりやすいと思います。いい塩梅に笑いも涙も散りばめられており、なかなかよかったと思います。

今作がシリーズ最後の作品という話もあり、それらしいラストではありましたが、続編を作ろうと思えば作れる終わらせ方になっていたので、忘れたころに企画が持ち上がるのかもしれません。でも、ピクサーがディズニーに買収され、ジョン・ラセターも去って、次回作があったとしても、製作環境はずいぶん変わってしまうでしょうから、今回の4作目でピリオドというのはいいセンなのかもしれません。

今回、笑いを誘うネタに、なぜか日本のネタ見せ番組などに近いノリを感じました。なぜなのか、どこがどう日本的なのか説明できないのですが、とてもわかりやすいと思いました。でも同時に、若干安っぽいような気もしました。

ふと、ピクサー作品では毎回お馴染みだった短編作品の同時上映はありませんでした。ずっと同じことをやっていればいいというものではありませんが、毎回とてもクオリティが高く、長編と同じくらい楽しみにしていたので、残念でした。勝手に一つの時代の終わりのような気分になってしまいました。
そういえば、一時期当たり前だった3D上映もいつの間にはなくなりました。第何次だかもうわかりませんが、また3Dブームは一時的なブームで終わりましたね。定着することはあるのだろうか?

公式サイトは、こちら。
https://www.disney.co.jp/movie/toy4.html