2010年6月24日木曜日

twitterの難しさ

 会社の公式twitterアカウントで、ユーザビリティ関連のつぶやきにコメントをつけてみて反応をうかがったりしています。

 もちろん会社の公式なので穏やかに行きたいところですが、ユーザビリティという考え方が大嫌いな人も多いようで、頭から全否定なつぶやきもよく目にします。それが、ユーザビリティ自体の認識も間違っていたりするので、どうしてもひとこと言いたくなります。

 twitterのつぶやきは、全世界に公開されるわけですが、多くの人はついつい身内だけで密談している気分になっているようで、なにげにユーザビリティの悪口言っていた、プロからコメントがついちゃったということで、急にお行儀がよくなったりします。
 中には結局考え方が合わないこともありますが、大抵の場合は“人それぞれだよね”ということで、適当なところでやりとりが終わるという大人の対応。

 でも、昨日はついに相手を起こらせてしまいました。

 まあこういったぶつかり合いは、相手だけの責任ということはありえないので、きっと私も悪かったのでしょう。

 言葉の表現には、ずいぶん気をつけたつもりです。例えば「きっと○○でしょう。」と「どうせ○○でしょう。」の違いだけでも“敵意”を感じてしまうことがあるので、「きっと〜」と書いておこう。などと考えながら言葉を選ぶわけです。
 でも、どうしても理解してもらえなかったのは議論の前提条件。一般論を語ろうとしている私と、具体的な事例を語ろうとする相手。Aという考え方がいいんだからBはダメだと言う相手と、Bにもいいところがあるかもしれないから絶対ダメとは言えないという私。というふうに、議論の土俵が微妙にズレていて、そこを何とか修復したかったのですが、結局「何が言いたいのかわからない。時間の無駄」と言われてしまいました。
 
 何が大変だったって、140文字の制限は本当にキツかった。相手の考え方を全否定しているわけではないので「そういう考え方もありますね。でも…」と書きたいところが、文字数オーバーになってしまうと「そういう考え方もありますね。」を削らざるを得ません。こうして、物腰を和らげる言葉がどんどん削られてしまうのです。
 多様な価値観を論ずるために「Aには○○というメリットもあるけど、Bにも△△というメリットがあって…」と言いたいのに、文字数が足りなくなれば「Bにも△△というメリットがあって…」だけになり、あたかもAのメリットを認めていないかのような文章になってしまうのです。
 自分にもっと表現力があれば140文字でそういったニュアンスを込めることもできたのかもしれませんが、少なくとも今の私の実力では無理でした。

 今回のは、いわゆる“炎上”というほどの状況ではないし、それほど深刻には捉えていません。私としては、むしろいい体験だった気がします。

 twitterでの議論は単純明快ではありますが、決めつけと全否定ばかりが目立つものになりがちです。多義的であったり中庸であったり微妙で繊細な奥の深い議論はtwitterでは難しいようです。
 それにしても、twitterという仕組みに引っ張られて、人間もall or nothingでしかものごとを判断できなくなる、なんてことにならないといいけど…。

2010年6月22日火曜日

iOS4の悲劇

 本日朝7:00ちょっと前。起きて風呂入って朝食。Webを見ていて、昨日からiOS4へのアップデートができることを思い出しました。

 iTunesを開いてアップデートをかけると、データのバックアップや復旧も含めて1時間程かかるという警告表示。時刻は7:30ぐらい。私が家を出るのは9:00過ぎなので、充分間に合います。ということでアップデート開始。ところが…。

 8:30になっても、9:00になっても作業が終了してくれません。こういう作業中にMacとの接続を切るわけにはいきません。結局、iPhoneを家に置いたまま出かけました。
 幸い、このところ行き帰りの電車の中ではiPhoneはいじらず本を読んでいます。昼休みは、普段はiPhoneでメールやWebをチェックしますが、これだけ我慢すればいいでしょう。後は、親が突然倒れたとか、大切なデートの誘いとかの電話が受けられないことだけが心配ですが、まあそんな気配もないので、うっかり忘れたと思って諦めました。

 そして20:30ごろ帰宅。ちゃんとOSのアップデートはできていました。早速電源を入れてみると…。
 遅い。うーむ。耐えられないほどではありませんが、動きがもっさりしています。私のiPhoneは3Gで、iOS4にアップデート可能な一番古い機種。しかも一部の機能は使えません。どうせiPhone4を買うつもりだし、これだったらアップデートしなくてもよかったかなあ。

 フォルダ機能はやっぱりありがたいです。マルチタスクは3Gではできません。スクリーンの自動回転禁止機能は、なぜかマルチタスクの一部のような扱いなので、使えないような気がします。あとはユーザー辞書登録ぐらいかな。

2010年6月13日日曜日

 大河ドラマ『篤姫』を見て、今さらながら幕末史に興味を持ちました。それに伴って何冊か本も読みましたが、『篤姫』の影響なので薩摩藩寄りの視点のものばかり。そして、いずれも研究者が人物と時代を解説するような、ある意味学術書。

 そして『龍馬伝』を見て、やはり別の角度から見るのも意味がありそうな気がして、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』全8巻を買いました。こちらは小説。
 著者もかなり調査をしたらしく、小説なのにちょくちょく著者が顔を出して調査資料の解説をし始めたりします。そうした調査結果を積み上げて限りなく史実に近いのかと思ったら、架空の人物も登場しているようで、それなりに脚色されているみたい。

 それはともかく、全8巻もある小説をガッツり読むのは本当に久しぶり。Amazonで8冊まとめて買って家に届いたときは、はたしてこれを読破できるだろうか?と不安になりました。

 でも、自分でも意外なほどのハイペースで、すでに3巻目を読み終わりました。
 そりゃあもう、定期購読しているMacの雑誌も読まず、通勤中の電車の中でもiPhoneをいじることもなく、家でもMacを触る時間を減らし、土日もあまり外出せず、時間さえあれば『竜馬がゆく』を読んでいるので、当然といえば当然。

 もしかしたら、この私がiPhoneやMacより本を優先させているという事実に違和感を覚える人もいるかもしれませんが、本人は意外と平気。
 考えてみれば、コンピュータだ、インターネットだ、携帯電話だといった娯楽(?)が生まれたのはつい最近のこと。そのほとんどは私が社会人になってから体験し始めたもの。それ以前の自分に戻ればいいだけなので、そんなに大変なことではありません。

 世の中には、デジタル機器信奉者や、逆にアナログ信奉者のような人がいるようですが、たぶん自分はどちらでもないと思います。あえて言うなら、自分は面白いこと信奉者かな。自分にとって面白いことがコンピューターの中にあると思えばコンピューターをじゃんじゃん使うし、紙の印刷物の中にあるなら本も読みます。所詮、どっちもメディアの1種に過ぎないので、自分の中ではテレビのチャンネルを変える程度の感覚でしかありません。

 ただ、すでに成熟したアナログ技術よりは、現在進行形で発達中のデジタル技術の方で、新しいことが起こりやすいのは事実、新しいことは自分にとって面白いことである場合が多いので、結果的にデジタル技術に接する時間が増えていきます。

 今回、あらためてガッツリ本を読んで、ちゃんと楽しいことが再確認できました。
 おりしもiPadがヒットして、これから電子書籍が普及するであろうこのタイミング。なかなかいい体験です。

2010年6月12日土曜日

『告白』

★★★★★

 決してハッピーな作品ではないのですが、怖さや悲しさややりきれなさが、うまく表現されていると思いました。

 松たか子さんの演技はさすが。岡田将生くんや木村佳乃さんもさすが。重要な役割の3人の中学生も頑張っていたと思います。

 原作の小説はどういう構成で書かれているのか知りませんが、異なる登場人物の視点で同じ場面が何度か描かれる構成も個人的には好きです。
 いわゆる犯人探しのミステリーとは違いますが、話が進むにつれて「ああ、そういうことだったのか」と真実が見えてくるというか謎が解けた感じがあって、これも好み。

 映像は決して派手ではなく、どちらかというとモノトーンな印象ですが、スローモーションなどが効果的に使われていました。若干そういった映像手法を使いすぎな気はしましたが。音楽も同様。若干あざとさを感じつつ、効果的だったと思います。

 R-15指定ですが、ビジュアル的にはそんなにキツくは感じませんでした。むしろ心理的な部分の異常性の方が印象に残りました。松たか子の心理攻撃による復讐もぞっとするけど、中学生の無邪気な殺意が怖すぎ。

 作品としてはとてもよくできているのに、受け入れがたい、そんな作品。










2010年6月8日火曜日

iPhone4雑感

WWDCでiPhoneの新機種、iPhone4が発表されました。

http://www.apple.com/jp/iphone/

事前に流出したiPhoneはホンモノだったようですね。実物を見たら印象が変わるかもしれませんが、自分としては現行機種の方がデザイン的には好みかな。
白いモデルは全面、背面とも白くなったのは、いいような気がします。これまでのは、表が真っ黒、裏が真っ白で、違和感がありました。今回は、私は白モデルを考えています。カラーバリエーションがある製品でも、おそらくデザイナーはある色を想定してデザインを進めるものだと思います。iPhoneの場合はたぶん黒。要は、黒の方がしっくりくる気がします。
もし純粋に白か黒かと言われれば、私はたぶん黒を選ぶと思うのですが、これだけ街中でiPhoneを見かけるようになると、むしろ黒はやめておこうという気持ちが芽生えてきます。そんなわけで、私は白。これも実物を見て気が変わるかもしれませんが。

iMovieのiPhone版を作ったそうです。iPad用はあるのかな?iPadにはカメラがついていませんが、何となくそのうちiPad用も出そうな感じが。iPad用のiWorksも含めて、少しずつクリエイティブ系のアプリを増やしていますね。Macを完全に置き換えることは簡単にはできないでしょうが、Appleとしては、クリエイティブな使い方のある程度のところまではiPadでカバーしようとしているような気がします。

OSはiPhone OSからiOSと名称を変更。iPhoneだけではなくiPod touchやiPadにも使われているから、という理由だそうです。

one more thingはテレビ電話機能でした。んー、高機能をアピールするためにはあってもいいのかもしれませんが、自分は使わなそう。

2010年6月3日木曜日

トムヤムクン未遂

 先日、スーパーマーケットで、エビと目が合いました。
 その瞬間、何年も前に買ったトムヤムクンセットがまだ未開封のまま家にあることを思い出しました。トムヤムクンセット、つまりトムヤムクンを作るための香草や調味料がワンパッケージになったものです。たぶん賞味期限を数年過ぎているはずなので、食べられるかどうかも怪しいのですが、まあダメなら別の方法で調理すればいいと思い、エビを買って帰りました。

 帰宅して戸棚の奥のトムヤムクンセットを取り出しました。賞味期限は2006年。でも、乾燥した香草と調味料だけだから、何だかんだいっても食べられるような気もします。
開封。匂いを嗅いでみますが、特別異常な感じはしません。作り方表示に従ってお湯を沸かし、香草を数分煮てペースト状のスープを入れます。

 …あまりにスープが黒い。焦げ茶というよりは黒。

 匂いはさほどおかしくはない。

 スプーンで少しだけすくって味見。記憶しているトムヤムクンとはちょっと違うけど、充分近い。まだ調理の途中で、さらにナンプラーとかを足すから、これでいいのかも。

 …それにしても黒い。記憶しているトムヤムクンとはかなり違う。

 次の手順で海老と野菜を入れてしまうと、もう後戻りはできません。ここが決断のしどころです。
 自分の味覚を信じて、食べられるものとして調理を続けるか?
 自分の視覚を信じて、この黒さは異常と判断してスープを捨てるか?

 結局、捨てることにしました。あらためて海老と野菜を使って中華風スープにしました。
 この決断は正しかったのか間違っていたのかわかりませんが、ともかく今日もこうして健康に過ごせたということで、よしとしましょう。