2016年11月20日日曜日

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜』

★★★☆☆

相変わらず丁寧に作られていて、モビルスーツも本格的に描かれるようになり、ファースト・ガンダム世代としては嬉しくなります。

基本的には、暁の蜂起からジオンの宣戦布告あたりまでのいろいろなエピソードが描かれます。どれもファースト・ガンダムへつながるという意味で重要ですが、単独ドラマとして観た場合、どこがクライマックスなのかよくわからない印象を持ちました。
シャアがアフリカでララアと出会ってから、モビルスーツパイロットになるまでって、原作コミックでもあんなにあっさりしていたんだったかなあ…。
原作読んでからずいぶん時間が経って記憶も薄れているので、原作と映画の違いもよくわかりません。

今作では、ファースト・ガンダムの登場人物がかなり増えてきていますが、声優さんが同じなのは、シャア、アムロ、ギレン、カイぐらい?すでに亡くなっている方も多いので仕方がないとは思いつつ、ちょっと残念。

公式サイトは、こちら。
http://www.gundam-the-origin.net


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2016年11月18日金曜日

『この世界の片隅に』

★★★★☆

クラウドファンディングで制作費を調達したということでも話題になった作品。
ただ、能年玲奈あらためのんさんの声の演技がイマイチという事前の評判もあって、当初はまったく観るつもりはありませんでした。

ところが、あるテレビ番組で出演者が絶賛していて、某映画情報サイトでもレビューの点数が5点満点中4.6と相当な高得点になっていることを知り、急遽観に行くことに。

結果としては、とても素晴らしい作品でした。

ざっくりいうと、第二次大戦中の広島県呉市で生活する若いお嫁さんを主人公とした話です。
ちょっとボーッとしているというか、正直あまり賢くない感じの主人公が、それでも明るく前向きに奮闘する様子を丁寧に描いているのですが、やはり戦時下でもあり、呉という場所なので、今とはかなり異なる出来事が散りばめられています。
それが実のところリアルなのかどうかは私にはわかりませんが、かなり細かい部分まで描写されている気がします。
戦時下の一般市民の普段の生活がどんな感じだったのか意外と知らないので、そういう意味でとても興味深いものでした。

で、のんさんの演技ですが、やはり達者な印象ではありませんでした(^^;)。でも、今作の主人公はちょっとボーッとした女性なので、むしろいい雰囲気だったと思います。『あまちゃん』でも彼女の演技はちょっとコントのような感じもあって、そこがうまくはまったのだと思います。本作も、いい具合のほんわか感に彼女の声が貢献していると思います。

キャラクターデザインは、プロポーションなどが微妙に漫画っぽいのですが、たぶん意図的なんだと思います。個人的にはもうちょいリアルでもいい気がしました。

エンドロールの最後に、クラウドファンディングでの出資者の名前が表示されて、その人数の多さにもなんだか不思議と感動してしまいました。


公式サイトは、こちら。
http://konosekai.jp


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2016年11月12日土曜日

『デスノート Light up the NEW world』

★★★☆☆

※結構ネタバレ入っています。

結局大量殺人というところは好きではありませんが、限られたルールの中で繰り広げられる頭脳戦がなかなかよかったデスノートの続編。それなりに期待していたのですが、ネットでの評判は微妙なようです。

実際に観てみて、なんとなく納得。海外のスパイ映画などで、世界中を危機に陥れる生物兵器の争奪戦といったストーリーがしばしばありますが、今回のデスノートはそんな感じ。デスノートの奪い合いが軸になっています。そう思って観ればそれなりに面白いと思います。

でも、それは明らかに自分の期待とは違います。つまり、いかにデスノートのルールをうまく使って目的を果たすかという知的ゲームの要素がほとんど感じられません。今作ではデスノートが6冊あるというので、そのことでどんな巧妙な知的ゲームが展開されるのかと思ったら、単に6冊集めるだけで、6冊集めたからといってドラゴンボールのように何かが起こるわけではありません。

最後にちょっとしたどんでん返しがありましたが、それも少し物足りなかった気がします。

ということで、兵器の争奪戦のアクション作品として星3つにしましたが、私自身はもう少しがっかり感がありました。


公式サイトはこちら。
http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote2016/index2.html







2016年11月5日土曜日

『PK』

★★★★★

『きっと、うまくいく』と同じ監督、主演コンビで、本国インドで大ヒットしたという情報だけで観に行こうと決めていました。

おおらかで若干粗いところもあるように思いましたが、やはり最近のインド映画のクオリティの高さは素晴らしいということで、ずいぶん久しぶりに星5つをつけてみました。

この映画、宗教が大きなテーマとなっています。要は宗教に全く先入観のない人にとって、宗教という人間の営みがいかに滑稽に見えるかというあたりをコミカルに描いています。経験な信者にとっては苦々しい内容とも言えるので、よくこのテーマをこのご時世にこのように描いたなあという驚きもありました。
そして、多様な宗教が混在しているインドでなければ、このような作品は作れなかったのではないかという気もします。
作中では、ヒンドゥ教の導師が悪役になっていますが、実際には多様な宗教全体に対する批判というか、チクリとやった感じになっています。

最近のインド映画は、一昔前のものとは色々な意味で違うと思います。それでもインド映画らしい要素はずいぶん残っていて、笑あり、涙あり、怒りあり、踊りありと、様々な要素が一作品の中にこれでもかと盛り込まれています。
ずっと宗教ネタだったのに、最後の最後で突然の謎解きからラブストーリーへと向かっていく展開は読めなかったなあ(^^;)。

主役のアミール・カーンは相変わらずのマッチョですが、今回の役にはあの肉体は合っていない気がしました。

ちなみに上映時間は153分。もしかしたら日本上映版はオリジナル版より短縮されているのかもしれませんが、観るのに覚悟が必要な長さです(^^;)。

公式サイトは、こちら。
http://pk-movie.jp





『スター・トレック BEYOND』

★★★☆☆

変なひねりのない、これぞSF映画という感じの作品。
わかりやすくて単純明快、ワクワクドキドキできるエンターテインメント、それでいて映像技術は最先端なので迫力があるので、これといった不満はありません。盤石の安心感。

ただ、逆にそれが古典的にも思えてしまう気もします。ということで、よくできた古典はどう評価すればいいのか迷った結果、星3つにしてみました。

ハリウッド作品の異星人の造形って、なんとなく同じ傾向があるような気がします。今作もまさにそんな感じなのですが、個人的にはなぜかあまり好きではありません。

公式サイトは、こちら。
http://www.startrek-movie.jp



『何者』

★★☆☆☆

正直、あまり共感できませんでした。

そもそも、今の就活と私のころの就活は、状況もやり方も全く違っているでしょう。更に言えば、私のようなデザイン系の学生は当時の一般の就活生ともちょっと採用のルートが異なっていたので、映画の登場人物と同じような体験をしていません。
さらに、当時はスマートフォンもSNSも存在していませんから、何かにつけてスマートフォンでTwitterをチェックするという習慣もありません。

作品を観るまでは、就活という活動における悲喜こもごもが描かれ、最後はみんなそれぞれの就職先が決まるという展開なのかと思っていましたが、実際に観てみると、作品としてのエンディングでは就活の結果もよくわからず、若干消化不良。どちらかというと若者の人間関係の方が主題で、たまたま就活の場面を切り取って作品にしたという印象でした。
よく考えればタイトルも『就職戦線○○○』みたいなものではなく『何者』なので、主題とは合っている気がします。

作品の登場人物と同じ世代の人たちであれば、印象も評価も全く異なるのかもしれません。


公式サイトは、こちら。
http://nanimono-movie.com/index.php