★★★★☆
すごくよかったと思います。星5つでもいいかなあ。
原作のコミックの評価が高いことは知っていましたが、読んだことはありません。
是枝作品では、前作『そして父になる』よりもこちらの方が好きかも。たぶん、福山雅治くんより、美人4姉妹の方がよかったからだと思いますが(^^;)、作品のトーンも『そして〜』の方がシリアスで暗く『海街〜』の方は明るく爽やかだったということもあるような気がします。
この作品は、4姉妹それぞれのキャラクターの魅力と、鎌倉の風景がほとんど全てだと思います。そしてそれが、実際とてもよかったと思います。
何と言っても広瀬すずさん演じる腹違いの妹が素晴らしい。もうキラッキラ輝いています。あれは演技力なのかなあ。そもそも存在がうまくハマったのかなあ。
彼女がよすぎて4姉妹の他の3人がかすんでしまいそうなところ、綾瀬はるかさん演じる長女、長澤まさみさんの次女のエピソードにもちゃんと時間をかけて丁寧に描かれていました。
なぜか夏帆さんの三女だけはこれといったエピソードが描かれなかったのですが、キャラクターははっきりしていたし、決して単なる脇役ではありませんでした。
この作品の映画化の情報は結構前から出回っていて、当時は広瀬すずさんが何者なのか知らなかったので"メジャーな女優3人+無名の新人が出ている映画"だと思っていたのですが、映画公開時点では完全に彼女は旬の女優となっていて、"あの広瀬すずが出ている映画"とすっかり見方が変わってしまいました。
ただ、実際に作品を観てみると、やっぱり彼女はこの作品公開まで無名だった方がよかったかも。その方が「この子はいったい誰?!」という強いインパクトを残せたような気がします。
そして、久しぶりに鎌倉に行きたくなりました。
公式サイトは、こちら。
http://umimachi.gaga.ne.jp
2015年7月22日水曜日
『HERO』
★★★★☆
テレビドラマではなく映画にするほどのスケール感があるかどうかは微妙だと思いますが、よくできていたと思います。
この作品は、ミステリーという認識はあまり強くないかもしれませんが、意外と地味にコツコツ証拠を集めて、犯行の立証がちゃんとしていると思います。
シリーズが長くなると、期待されるお約束にも応えなければならず、マンネリ感も出てきますが、自分としては程よいというか心地よい感じでした。
検事が他国の大使館内で捜査をするのは違法と作品内では言っていますが、いくら型破りの検事とは言え、完全に違法な方法で捜査を行うのはちょっと行き過ぎな気がします。
数か月前に仕事でお会いした外国人の方は俳優の仕事をしていて『HERO』に出たとおっしゃっていたので、てっきり過去の作品かと思っていたら、今回の最新作に登場していたので、私にとってはそれが一番盛り上がりました(^^;)。
ところで、今作のタイトルは『HERO』で、2007年の作品と全く同じなのですね。混乱しそうですね。
公式サイトは、こちら。
http://www.hero-movie.com
テレビドラマではなく映画にするほどのスケール感があるかどうかは微妙だと思いますが、よくできていたと思います。
この作品は、ミステリーという認識はあまり強くないかもしれませんが、意外と地味にコツコツ証拠を集めて、犯行の立証がちゃんとしていると思います。
シリーズが長くなると、期待されるお約束にも応えなければならず、マンネリ感も出てきますが、自分としては程よいというか心地よい感じでした。
検事が他国の大使館内で捜査をするのは違法と作品内では言っていますが、いくら型破りの検事とは言え、完全に違法な方法で捜査を行うのはちょっと行き過ぎな気がします。
数か月前に仕事でお会いした外国人の方は俳優の仕事をしていて『HERO』に出たとおっしゃっていたので、てっきり過去の作品かと思っていたら、今回の最新作に登場していたので、私にとってはそれが一番盛り上がりました(^^;)。
ところで、今作のタイトルは『HERO』で、2007年の作品と全く同じなのですね。混乱しそうですね。
公式サイトは、こちら。
http://www.hero-movie.com
2015年7月12日日曜日
『バケモノの子』
★★★★☆
とてもよかったと思います。
日本で一番有名なアニメブランドと言うと、やはりジブリだと思いますが、いよいよ細田守ブランドが勢いづいてきた感じでしょうか。
少なくとも自分は、『時をかける少女』を観て以来、細田守作品というだけで一定以上の期待をするようになっていますが、一般的にはどのくらい浸透しているのでしょう。
前作『おおかみこどもの雨と雪』が子育てに奮闘するシングルマザーの話で、優しく柔らかい雰囲気だとすると、『バケモノの子』は粗暴な父親の子育ての話でしょうか。子供の方も負けん気の強い男の子なので、いつも怒鳴り合い、いつも取っ組み合いという印象です。
役所広司さんというと、どこか穏やかな雰囲気をたたえていて粗暴な印象はないのですが、父親代わりのバケモノ、熊徹はなかなかよかったと思います。
宮崎あおいさんは『おおかみこども〜』では母親役だったのですが、今回はやんちゃな男の子、九太の少年期の声を演じています。これもご本人のイメージとはぜんぜん違うのですが、意外としっくりはまっていると思いました。
あとは印象に残ったのが広瀬すずさん。聞いた瞬間に彼女の声だとわかったのですが、キャラクターに合っていたのか、美しい声なのか、声の演技が上手だったのかよくわかりませんが、もし実写でこの役を広瀬すずさんが演じたらなかなかいいのではないかと思いました。
細田監督の最新作が『バケモノの子』だと最初に知ったときは、おおかみの次がバケモノというのが引っかかりました。『サマーウォーズ』ではちょっとディープな電脳世界も描いていますが、お伽話系が2作続くとそっち路線専門?といった印象になってしまいますね。
公式サイトは、こちら。
http://www.bakemono-no-ko.jp/index.html
とてもよかったと思います。
日本で一番有名なアニメブランドと言うと、やはりジブリだと思いますが、いよいよ細田守ブランドが勢いづいてきた感じでしょうか。
少なくとも自分は、『時をかける少女』を観て以来、細田守作品というだけで一定以上の期待をするようになっていますが、一般的にはどのくらい浸透しているのでしょう。
前作『おおかみこどもの雨と雪』が子育てに奮闘するシングルマザーの話で、優しく柔らかい雰囲気だとすると、『バケモノの子』は粗暴な父親の子育ての話でしょうか。子供の方も負けん気の強い男の子なので、いつも怒鳴り合い、いつも取っ組み合いという印象です。
役所広司さんというと、どこか穏やかな雰囲気をたたえていて粗暴な印象はないのですが、父親代わりのバケモノ、熊徹はなかなかよかったと思います。
宮崎あおいさんは『おおかみこども〜』では母親役だったのですが、今回はやんちゃな男の子、九太の少年期の声を演じています。これもご本人のイメージとはぜんぜん違うのですが、意外としっくりはまっていると思いました。
あとは印象に残ったのが広瀬すずさん。聞いた瞬間に彼女の声だとわかったのですが、キャラクターに合っていたのか、美しい声なのか、声の演技が上手だったのかよくわかりませんが、もし実写でこの役を広瀬すずさんが演じたらなかなかいいのではないかと思いました。
細田監督の最新作が『バケモノの子』だと最初に知ったときは、おおかみの次がバケモノというのが引っかかりました。『サマーウォーズ』ではちょっとディープな電脳世界も描いていますが、お伽話系が2作続くとそっち路線専門?といった印象になってしまいますね。
公式サイトは、こちら。
http://www.bakemono-no-ko.jp/index.html
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