テレビシリーズは、何となく見始めて「あれ、結構面白い」と思っていました。
「野望篇」はテレビシリーズの復習のような印象を受けたのですが、きっとテレビシリーズから3年も経って内容は忘れている私のような観客への配慮でもあるのでしょう。でもそれは、言い換えれば内容的には中途半端というか、独立した作品としてはちゃんと成立していない気もします。
ところでこの作品は、SPの仕事を派手なアクションとともに楽しむ、という主旨のものだと思っていますが、そのために必須だとは思えない設定がいくつかあります。
岡田准一演じる井上には予知能力があります。そのおかげで要人が襲われるのを未然に防ぐことができるのですが、こういうSF的設定があると、リアリティが薄れる気がします。
また、堤真一演じる尾形が大いなる野望を抱いていることは確かにストーリーを謎めいたものにしたり、邪悪で強い敵を作り出すのに都合がいいとは思いますが、そこまでいくとSPよりも自衛隊の出番じゃないの?とツッコミたくなります。
それほど非日常的な設定がなくても、SPという仕事には様々なドラマが作れそうな気がしますし、アクションを見せることもできるように思えます。
最終的に「革命篇」を見て、どんなふうに自分が納得できるか、結論はもう少し保留。
あまり細かいことを気にせずに、アクションを楽しむことに徹すれば、なかなかいいと思います。
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