★★★★☆
コンサートの会場は、その集客数や形状などによって、ライブハウス、ホールクラス、アリーナクラス、スタジアムクラスなどと分類されるようです。
今回、同じツアーで、いろいろなタイプの会場に行ってみました。
■さぬき市野外音楽広場テアトロン(2011.07.23)
小田和正が、何回か前のツアーから使い始めて、おそらくとても気に入っている会場だと思われます。実際に行ってみて、気に入っている理由がわかったような気がしました。
ローマのコロッセオのように、すり鉢上の斜面に観客席が並び、すり鉢の底にあたる部分がステージになっている野外会場です。観客席から見ると、ステージの向こう側は瀬戸内海。コンサートの進行中も、はるか向こうを船が行き交う様子が見えます。
まだ日の高い17:00からコンサートが始まるので、おそろしく暑いのですが、徐々に日が傾き、時々心地いい風がほほをなでていきます。芝生の自由席があったり、ビールや冷たいドリンクを飲む人がいたり、観客もどこか開放的というかリラックスした雰囲気。
最近の小田さんのコンサートでは、彼が観客席に飛び込んで観客にマイクを向けることがしばしばあるのですが、この会場では特にそれが多いようです。この日はたぶん3時間半ぐらいのコンサートだったと思うのですが、累計30分、もしかしたらそれ以上小田さんは客席にいたのではないでしょうか。私との距離1mぐらいのところを何度か通過していきました。マイク向けられなくてよかった。
コンサートの最後には、花火があがりました。これも、この会場ならではの演出。
会場の立地は、はっきりいって最悪。たぶんそれが理由で、いい会場なのに利用率がとても低いそうです。車でしか行けない場所なので、当日は高松駅から有料のシャトルバスが出ます。片道1時間弱。1台のバスに50人乗るとして、例えば1万人を運ぶには、のべ200台のバスが必要となる計算です。香川県中のバスを集めてピストン輸送しているんじゃないかというほどの状況でした。たぶんバス運行のやり方もよくなかったようで、行きは会場近くでシャトルバス自体が渋滞してしまうし、帰りは出払ったバスが戻ってくるのを延々待たされました。
で、この会場は、どこからは写真撮影禁止なのかよくわからなかったので、離れたところからちょっとだけ撮影させてもらいました。もし撮影禁止だったらごめんなさい。
また、コンサート中、小田さん本人が突然「次の1曲の間だけ撮影していいことにします」と言い出したので、その画像もアップしておきます。
■横浜アリーナ(2011.08.25)
ここは、いろいろなイベントで何度か来ているので、特に感じるものはありません。今回行った会場の中では、一番観やすくて聴きやすかったかな。
今回のツアーで、神奈川県ではアリーナの他にもいくつかの会場を回っています。その中で、とても評判がいいらしい横須賀芸術劇場には行ってみたかったのですが無理でした。ここは2000人規模だからホールクラスになるのかな。個人的には、このくらいの規模の会場が好きです。
■東京ドーム(2011.09.28)
東京ドームは、YMOと坂本龍一のコンサートに行ったことがあったはず。ちなみに、ここで野球を観たことはありません(^^;)。
座席の位置にもよるのでしょうが、音が反響して聴きづらかったです。ヘンな方向から完璧なこだまが聞こえました。
よく、音にこだわりのあるアーティストは、ドームはもちろん、武道館ですら使わないといいますが、納得です。YMOと教授の時もそう思ったのかなあ。昔のことで、記憶がありません。
小田さんも、最近まではほとんどドーム会場は使っていなかったはず。でも、年齢を重ねて、体力的に多くの会場を回るのが難しくなり、それに反して小田和正のコンサートを観たいというニーズは多いため、ドーム会場を使うという判断になったようです。
今回のツアー、私はもう観に行く予定はありませんが、10月26日まで続きます。何となく、その後で被災地での公演が追加されそうな気がしますが。
64歳。次は(いつ)あるんでしょうか?
2011年10月8日土曜日
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