★★★★☆
『バーフバリ』シリーズのS.S. ラージャマウリ監督作品。
超ド迫力のアクションエンターテインメントという点では『バーフバリ』とまったく同じテイストなので、『バーフバリ』が好きな人は本作も好きだと思います。
2作品は、時代背景や設定はもちろんまったく異なりますが、本質的に肉体派アクション映画なので、そのような細かい設定の違いにどれだけの意味があるか…。そうなると『バーフバリ』を見ておけば『RRR』は見なくてもいいという考え方も成り立ちます。弓矢を使ったアクションシーンは、実際『バーフバリ』とよく似ていました。
ハリウッドのアクション作品が緩いとは言いませんが、インドのアクションって、エキストラが何十人か死んでるんじゃないかと思うほど荒っぽいシーンが多いように思います。観客としては、それを見てたぎるのかエグくて引くのかが、この作品の評価の分かれ目かもしれません。
インド映画はわかりやすい勧善懲悪。ヒーロー像はめちゃめちゃ強くて、仲間にはめちゃめちゃ優しくて涙もろいというのがお決まりで、悪く言えば画一的。
本作の舞台は1920年代のイギリス統治下のインドなので、イギリスが極悪に描かれています。あまりそういう作品は見たことがなかったので新鮮でした。
今回、この作品の日本公開に合わせて監督と主役俳優2名が来日したそうで、これまでのインド映画ではなかったほど、プロモーションに力が入っているようです。上映映画関数も多いと思います。日本でのインド映画人気はまだまだ局所的ですが、この機会に人気が定着して、より多くのインド映画が日本で見られるようになってほしいものです。その起爆剤となる衝撃力が、『RRR』にはあると思います。
公式サイトは、こちら。
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