2014年3月29日土曜日

『アナと雪の女王』(吹替版)

★★★☆☆

ミュージカル映画は苦手で、『オペラ座の怪人』は観てみたのですが、やっぱり世間が評価するほどその良さがわからず、『レ・ミゼラブル』は観ませんでした。

で、『アナと雪の女王』は、作中の『Let It Go』歌唱シーン(英語)が丸々そのまま予告編だったのですが、とても印象に残りました。でもこの時点ではまだ觀る気なし。
公開日が近づき、松たか子さん、神田沙也加さんの歌声が高い評価を受けているのを知って、気になり始めました。中には"日本語吹き替え版がオリジナルを超えた初めてのミュージカル映画"などという評もあり、「いやいや、それは言い過ぎでしょ?!」と思いつつ、吹替版を観てみることに。洋画は絶対字幕版を観ることにしている私としては、異例の選択です。

松たか子さんの『Let It Go』は本当に素晴らしかったです。黒人シンガーのようなパワフルさとは違うし、アドリブっぽいフェイクとかがたくさん入る歌唱法でもなく、素直な発声で言葉もはっきりと発音する歌い方。でもすごく力強い。
同じ『Let It Go』を、エンディングではMay Jさんが歌っているのですが、松さんの方が突き刺さってくる感じでした。

神田沙也加さんは、こんな声だっけ?というのが第一印象。デビュー曲はお母さんの松田聖子さんによく似ていると思った記憶がありますが、この作品の中では聖子ちゃんっぽさは感じませんでした。
彼女の歌もよかったけど、『Let It Go』と違いセリフと歌が混ざったような、いわゆるミュージカルっぽい曲ばかりだったので、私的にはやっぱりちょっと苦手。

あとは、オープニングとクライマックスのシーンで出てきた大人数でのコーラス(ゴスペルっぽい?でもアフリカンっぽい雰囲気もあったような…)はよかったけど、結局『Let It Go』が突出してよかった気がします。

ストーリーは、まあ悪いとは言いませんが、割とシンプル。
アメリカのフルCGアニメの人間のキャラクターは、個人的にイマイチ好きではなくて、この作品でもそれを再確認。アナもエルサも、かわいいとも美しいとも思いませんでした。

最近のCGアニメの日本語版は、声だけではなく、画面内の文字も日本語化されています。原題は『Frozen』で全く違うのに、タイトルロゴアニメーションも日本語化されていたし、テロップも、さらには作中に登場するお店の看板も日本語になっていました。
文字を差し替えてレンダリングしなおせばいいんだから、技術的には簡単なのはわかるのですが、字幕派の私としてはやり過ぎな気もします。

話題作だけに、お客さんはかなり多かったです。そして、春休み中ということもあり年齢層は低め。話し声は多め、途中で席を立つ人も多めでした。

公式サイトは、こちら。
http://ugc.disney.co.jp/blog/movie/category/anayuki/

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