2016年10月15日土曜日

『怒り』

★★★★☆

原作は読んだことがなく、事前情報も予告編ぐらいでしたが、『フラガール』や『悪人』の李相日監督作品なので観に行きました。

主に3つの舞台でのエピソードが入れ替わりながら展開していくのですが、それぞれの舞台での登場人物が全く絡まないというオムニバスのような構成。
これを1本の作品として作ったのは、まあ原作がそういう構成だったからなのでしょうが、その意図がわかりにくい気がします。感覚的には、それなりにまとまっていたように思いますが、理性的に考えると、これが"正解”なのかよくわかりません。
ストーリーの根幹となる起承転結に直接からむエピソード以外にサブエピソードがくっついている訳で、そのサブエピソードの内容はいくらでもバリエーションが考えられるはず。その中でなぜこのような登場人物でこのような出来事を取り上げたのか?別にこんなことを分析する必要もないのでしょうが、自分は気になってしまいました。

ただ、役者さんたちの演技はとてもよかったと思います。3つの舞台それぞれに、主役級の役者さんが数人ずつ登場して演技合戦を繰り広げているので、当然といえば当然ですね。
結局この演技が一番の見所だった気がします。

広瀬すずさんが、ずいぶんハードな役を演じていてびっくりしました。


公式サイトは、こちら。
http://www.ikari-movie.com





0 件のコメント:

コメントを投稿