2018年7月25日水曜日

『ジュラシック・ワールド / 炎の王国』

★★★☆☆

なんだかんだ言って、自然の中で躍動する恐竜のリアルな映像が見られるのが楽しみで、ちょっと奮発してIMAX 3Dで観ました。

でまあ、恐竜たちは躍動していたし、IMAX 3Dも迫力があってよかったのですが、まさかストーリーがあんなふうに展開するとは。テレビで、「このシリーズが新しい時代に入った」と言っていた意味がわかりました。そして、ガッカリというか戸惑いというか、自分としては、あまり嬉しくない結末でした。観終わったばかりの気分的なものも含めると星2.5に近い3つかなあ。今後続編が作られてそれを観たら、少し印象が変わるかも。でも逆に「やっぱりやめておけばよかったのに」と言いたくなる可能性もあります。

作中に登場する一部の恐竜は遺伝子操作によって極めて知能が高いという設定になっていますが、ときどき見せるゼスチャがあまりにも人間的で違和感がありました。例えば、頭をぶつけた後痛そうに頭を振るとか、何かを見たときに不思議そうに首をかしげるとか、相手を倒した後雄叫びをあげるとか…。
映画作品として、恐竜にも感情表現が必要という制作側の判断なのかもしれませんが、それをやってしまうともう、ゾンビやエイリアンや妖怪や、そういった人を襲う怪物と同じになってしまう気がします。
最初の『ジュラシック・パーク』の驚きは、絶滅してしまった恐竜を画面上にリアルに蘇らせたことだと思います。恐竜は爬虫類や鳥の祖先なのだから、賢いといってもせいぜいカラスぐらいのレベルがちょうどいいような気がします。

実は『ジュラシック・パーク』のころから恐竜のしぐさについては擬人化し過ぎだと感じていたのですが、本作の終わり方も相まって、ますます自分の好みではない方に展開していっているように思えてしまいます。


公式サイトは、こちら。
http://www.jurassicworld.jp

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