★★★☆☆
三谷幸喜監督の映画作品はひととおり観ており、今回の作品も最初から観にいくことは決めていました。
三谷作品は一貫してコメディを追求していますが、だんだん観る側も慣れてきたのか、以前の作品ほど声をあげて笑ってしまうという場面が減ったように思います。『記憶にございません!』ももちろんコメディですが、そこまで爆笑に次ぐ爆笑という感じではありませんでした。
でも、現職総理大臣が記憶喪失になるという設定は、もうそれだけで面白いですし、実際作品全体としてなかなか面白かったと思います。こんなことを言ってしまっては三谷監督には申し訳ないかもしれませんが、爆笑を期待しすぎない方が楽しめる気がしました。
個人的に、前作『ギャラクシー街道』が何を表現したいのかよくわからなかったので、それと比べるとものすごくちゃんとストーリーが展開し、ちゃんと楽しめる作品だったので、そういう意味でもよかったと思います。
総理大臣を扱っているので、実在の総理や政府や政治家への批判なども含まれているのかもしれませんが、あまりそこを深読みする意味はないような気がします。
総理大臣役の中井貴一さんはじめ、一流の役者さん達が、ちゃんとしているようでいてどこかズレているキャラクターを見事に演じていましたが、ディーン・フジオカさんだけ切れ者の秘書官をほぼそのまま演じている印象でした。三谷作品なので、もうちょっと三枚目なのかと思っていました。
この手の記憶喪失モノの場合、どこかのタイミングで記憶を取り戻すというのがよくある展開で、そこでまた色々なことが起こるわけですが、その辺りがこの作品の展開はちょっと意外でした。
公式サイトは、こちら。
https://kiokunashi-movie.jp
2019年9月29日日曜日
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