2019年9月9日月曜日

『ヒンディー・ミディアム』

★★★☆☆

お受験をテーマにしたインド映画。
日本とインドでは教育事情も精度もまるで違うと思いますが、作中に登場する子供は小学校低学年ぐらいに見えるので、日本でいう小学校受験に近いイメージではないでしょうか。

観る前に勝手にイメージしていたのは、難関校目指して、子供そっちのけであの手この手を繰り出す親たちのドタバタをコミカルに描いた作品。
でも実際に観てみると、かなり印象が違いました。どちらかというと、教育を巡る貧富の差がテーマで、もちろん笑いの要素もありつつ、割とシリアスな要素も強い作品でした。

タイトルの『ヒンディー・ミディアム(Hindi Medium)』は、ヒンディー語で授業を行う公立校のことだそうです。mediumは中流階級のことかな?と思っていたのですが、メディア、媒体の方でした。
一方、English Mediumは英語で授業を行う私立校で、作中の親子が入学を目指しているのもそういった学校です。
さらに、私立校であっても一定の割合は低所得者層からの入学を受け入れなければならないというインドの教育制度もストーリーの重要なキーとなります。

この辺りのインド特有の事情は、作中でうまく説明されているので、予備知識なしでも特に問題なく理解できます。

コメディを期待していた割にシリアスだったこと、インド特有の教育環境に依存した内容なので、日本人が観ても自分と重ね合わせるという感覚にはなりにくいことなどから星3つとしましたが、内容的にはなかなかよかったと思うので、3.5ぐらいのイメージです。


公式サイトは、こちら。
http://hindi-medium.jp

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