2020年2月9日日曜日

『フォード VS フェラーリ』

★★★☆☆

私は、車には詳しくないですし、今は自分の車を持ってもいませんし、もう随分運転もしていません。
でも、自分が学生のころはF1をテレビで放送していましたし、周りに車好きの友人がたくさんいたということもあり、常に何となく気になる工業製品の一つではあります。

車に限らず、様々な製品開発の裏話や苦労話にはとても興味があります。
レーシングカーはある意味極限の製品開発なので、そこにどんな裏話があるのか知りたくて、この映画を観てみました。

製品開発をドラマの中で表現するとき、どこまで専門技術に触れるかは難しいところだと思います。ある程度触れないと製品開発を描いたことにならないですし、やりすぎると一般の観客はついていけなくなります。
この作品の場合は、あまり専門技術には触れないという選択をしたような印象でした。テストドライブと設計上の仕様変更を繰り返す描写はあるのですが、具体的な技術的説明は端折っているので、結局キツイ練習に耐えたので足が速くなったというような理解しかできず、スポ根の色合いが強くなっている気がしました。
つまり、製品開発の裏話を期待していた私にとっては、ちょっと物足りませんでした。

また、フォード対フェラーリという構図の他に、フォード社内の現場対上層部という対立の構図があって、こちらは、まあ想像の範囲でしたが楽しめました。朝の情報番組で「『踊る大捜査線』のよう」と表現していましたが、なるほどそのような感じでした。

マット・デイモンがフェラーリのル・マンプロジェクトリーダー役でクリスチャン・ベールががドライバー役なのですが、なぜか自分の中では、逆の配役の方がしっくりくるような気もしました。

ちなみに、私の知り合いがこの映画について解説(?)しています。
https://nikken-career.jp/special/1371/


公式サイトは、こちら。
http://www.foxmovies-jp.com/fordvsferrari/

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