2015年1月5日月曜日

『ベイマックス』

★★★☆☆

ピクサーがディズニーに買収されても両者の作品を結構区別してきたのですが、徐々にどちらの作品かわからないものが出てきました。この作品も、何となくピクサー作品を観るような心構え(?)で観てしまいました。

ベイマックスの造形とアクションは、ドンくさい可愛らしさがとてもよくて、最初から最後まであの雰囲気でゆるい日常的なストーリーが展開するものとばかり思っていました。
ところが、物語の後半はかなりアベンジャーズな感じの派手な活劇。それはそれで楽しいのですが、やっぱりちょっと期待と違う…。

んー、まあドラえもんの映画とかも敵と戦ったりするので、あれと同じだと思えばいいのかなあ。でもドラえもんは、通常の短編作品の日常ストーリーがあってのスケールが大きい長編作品だからなあ。
もしベイマックスの続編があったら、ぜひスモールスケールのゆるゆるな作品を観てみたいものです。…でもあの終わり方ではムリだろうなあ。

実はこの作品の原題は『Big Hero 6』だそうです。このタイトルを最初から知っていたら、あのストーリー展開も違和感なく受入れられたかもしれません。

日本を意識したサンフランソウキョウは、結局ハリウッド映画によく出てくるインチキニッポンという感じでしたが、でも日本らしいアイテムが風景の中に沢山出てくるので楽しいです。

アメリカのフルCGアニメーションは、人間のキャラクターの顔の造形には苦労している印象があります。また、手描きアニメの時代からディズニーは動物のキャラクターはいいけど人間のキャラクターはイマイチという話も聞いたことがあり、実際私もそう感じていました。
今回も女性や子供は相変わらずでしたが、ワサビというドレッドヘアーの黒人(?)や、大学教授の顔の造形は結構いい感じに思えました。CGらしいデフォルメをしつつ「こういう人、本当にいそう」という気がしました。CGで似顔絵を描く技術が少しずつ進化しているのかもしれません。

公式サイトは、こちら。
http://www.disney.co.jp/movie/baymax.html

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