★★★★☆
アカデミー賞ノミネートで注目されていた作品ですが、なぜか今ごろになって近所の映画館で上映されていたので観に行きました。
アカデミー賞にノミネートに値する作品でした。
音楽をテーマにした作品ですが、明るく楽しいというよりは、上映中ずっと緊張感が続くような映画。
何がよかったのか、自分でもまだ消化できていません。
音楽学校の超怖い先生と、その先生を恐れながらもなぜかのめり込んでしまう生徒(ドラマー)の話。アクションものやスポ根ものなら珍しくない設定なので、それを音楽に置き換えただけのような気もします。
先生の方からは、なぜ厳しくするのかを語るシーンがあります。…が、その後の展開から、その言葉が本音だったのかよくわからなくなりました。
生徒の方は、なぜそこまでのめり込んでいくのか、全く語られません。
先生が何に対して厳しいのかも、実はよくわかりません。作中ではテンポのズレをしばしば指摘していましたが、正確なテンポを叩かせたいのか、とにかく速く叩かせたいのか??それとも、そういうテクニックはどうでもよくて、厳しさに耐える力を身につけさせたいのか?
そもそも、映画作品としてそういった細かいことを描きたいわけではないような気もします。登場人物の背景や関係も最低限しか描かれないし、生徒同士の関係も先生同士の関係も全く描かれません。本当に限られた状況だけを切り取って見せて、後は好きなように想像してくれと、こちらに委ねられたような感じです。
最後の演奏のシーンはすごいのですが、音楽として素晴らしいというよりは、音楽にとりつかれた狂気の表現のようにも思えました。
J・K・シモンズ演じる先生の存在感は圧倒的。演じきってます。
公式サイトは、こちら。
http://session.gaga.ne.jp
0 件のコメント:
コメントを投稿