2015年7月12日日曜日

『バケモノの子』

★★★★☆

とてもよかったと思います。

日本で一番有名なアニメブランドと言うと、やはりジブリだと思いますが、いよいよ細田守ブランドが勢いづいてきた感じでしょうか。
少なくとも自分は、『時をかける少女』を観て以来、細田守作品というだけで一定以上の期待をするようになっていますが、一般的にはどのくらい浸透しているのでしょう。

前作『おおかみこどもの雨と雪』が子育てに奮闘するシングルマザーの話で、優しく柔らかい雰囲気だとすると、『バケモノの子』は粗暴な父親の子育ての話でしょうか。子供の方も負けん気の強い男の子なので、いつも怒鳴り合い、いつも取っ組み合いという印象です。

役所広司さんというと、どこか穏やかな雰囲気をたたえていて粗暴な印象はないのですが、父親代わりのバケモノ、熊徹はなかなかよかったと思います。

宮崎あおいさんは『おおかみこども〜』では母親役だったのですが、今回はやんちゃな男の子、九太の少年期の声を演じています。これもご本人のイメージとはぜんぜん違うのですが、意外としっくりはまっていると思いました。

あとは印象に残ったのが広瀬すずさん。聞いた瞬間に彼女の声だとわかったのですが、キャラクターに合っていたのか、美しい声なのか、声の演技が上手だったのかよくわかりませんが、もし実写でこの役を広瀬すずさんが演じたらなかなかいいのではないかと思いました。

細田監督の最新作が『バケモノの子』だと最初に知ったときは、おおかみの次がバケモノというのが引っかかりました。『サマーウォーズ』ではちょっとディープな電脳世界も描いていますが、お伽話系が2作続くとそっち路線専門?といった印象になってしまいますね。

公式サイトは、こちら。
http://www.bakemono-no-ko.jp/index.html

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