とてもよかった、というか、好みだったと思います。
トラブルに対して、知恵を使って解決していくタイプの話が自分は好きで、宇宙を舞台にした作品は、こういうタイプの話とマッチしていると思っています。
というのは、私の中で宇宙飛行士は訓練された科学者やエンジニアというイメージがあって、理系的な思考回路の持ち主だと思っているので。
そういう意味では、同じ宇宙を舞台にしたSFでも『スター・ウォーズ』はファンタジーであり、スピリチュアルであって、対極の作品ですね。
『オデッセイ』と同じタイプの作品に『アポロ13』がありますが、こちらは実話に基づいているのでさらに現実的。『オデッセイ』はフィクション版の『アポロ13』といった感じだと思います。
トラブル対策を地球側でシミュレートして検証するような描写は、『アポロ13』と同じです。
細かい演出では、『オデッセイ』は明るくて面白おかしい作風に仕上げてあって、これは『アポロ13』とは少しトーンの違いを感じます。
また、生き残りのために食料となる植物を栽培したり、化学変化で水を生成したりするのが、この手の作品としては新鮮だと思っていて、ずっとこの路線で押していくのかと思いきや、後半の方は割と普通な宇宙トラブルもののような展開になってきて、私としてはちょっと残念でした。
原題は『The Martian』。火星人という意味のようです。原作小説ではこれを『火星の人』と訳したようですが、映画の邦題は『オデッセイ』。なぜ違う言葉に変える必要があるのかなあ。
公式サイトは、こちら。
http://www.foxmovies-jp.com/odyssey/
前半の問題解決のおもしろさについて、同感です。原作からおもっていたのですが、このお話はタスクがきつすぎる(笑)ですね。
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