ネットで調べたところ、日本では吹き替え版しか上映されないとかで、不本意ながら吹き替え版を観てきました。
最近のPIXAR作品の中では、私はかなり好き。
ストーリーはいたってシンプルで、迷子になった臆病な子供が色々な人と出会い助けてもらいながらちょっと成長して家へ帰るというもの。このくらいシンプルな方がいいですね。その代わり、一つ一つのシーンにちょっとした面白さがあったり、絵としての美しさがあったりして、退屈することはありませんでした。
設定は、絶滅せずに高い知性を持った恐竜と、まだ言語も獲得していない人間というヒネリが入れてあるのですが、その必然性があるのかどうかはよくわかりませんでした。
映像的には、水や雲や草木の表現がとてもリアルで、実写なのかCGなのかわからないようなシーンもありました。そうなると逆に、キャラクターだけがマンガチックなのはいいんだろうか?と考えてしまいました。
『ジュラシック・パーク』など実写の恐竜モノでCGがリアルな恐竜を描き出しているとう実績があり、本作でも背景はリアルを追求しているのに、なぜキャラクターだけが…?もちろん本作のキャラクターをリアルに描いても魅力的ではないと思いますが、突然こんなことが気になってしまったのは、キャラクターが恐竜だったからだと思います。
不本意な吹き替え版でしたが、キャラクターの声は特に違和感なく、よかったと思います。最後の歌は、キロロが悪いとは言いませんが、英語版がどんな歌なのかわからないので、なんだかすっきりしない気分です。
同時上映の短編は、インド人の親子が登場し、ヒンドゥー教の習慣などが描かれているので、PIXAR作品としてはかなり異色な印象でした。監督の名前がインドっぽかったので、なんとなく納得。作品としてすごく面白かったかというと微妙ですが、PIXAR作品がこういう風に国際色豊かになっていくのも悪くないと思います。
公式サイトは、こちら。
http://www.disney.co.jp/movie/arlo.html
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