2018年3月13日火曜日

『シェイプ・オブ・ウォーター』

★★★★☆

アカデミー賞にノミネートされたころに作品の存在を知ったのですが、そのときはさほど興味が湧かず、『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督作品だと知ってやや違和感を覚え、アカデミー賞を受賞したと聞いて結局気になって観に行きました(^^;)。

『パシフィック・リム』は、ギレルモ・デル・トロ監督が日本の特撮を意識して作ったということで観てみたのですが、あまりピンと来ませんでした。しかもこのとき、私の中では勝手に、彼は娯楽性の強いSF作品の監督というイメージができあがってしまいました。

『シェイプ・オブ・ウォーター』の内容や映像のトーンは予告編などでなんとなくわかっていて、それが私のイメージするデル・トロ監督とはちょっと違っていたので、彼の作品だと知って驚きました。

主人公のイザベラは、地味な容姿で、かなりユニークな自分ルールを持っていて、意外と行動的。私は『アメリ』に似ているような気がしました。
1960年代のアメリカの研究機関が舞台なのですが、アナログ感のある研究室内のインテリアや研究装置などはなかなかいい感じ。
そう言えば『アメリ』の監督ジャン=ピエール・ジュネの作品に『ロスト・チルドレン』というファンタジックなSF作品があります。決して似ているわけではないのですが、どこか根底に似た世界観を感じてしまいました。

ストーリーのあらすじだけを思い浮かべると非常にシンプルで、これといったひねりもない印象なので、たぶん細かい道具立てや演出を面白がる作品だと思います。

主人公の掃除婦仲間の黒人女性役を演じた女優さんは『ドリーム』でNASAに勤務する計算係役で出演していました。今度はほぼ同じ時代の研究施設で掃除婦。ちょっと混乱しそう。

公式サイトは、こちら。
http://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/


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