★★★★☆
たぶん私は、年齢的にはクイーン世代なのだと思いますが、もともとそんなに音楽を聴く方ではなく、特に洋楽はほとんど聴かずにきたので、クイーンに特別な思い出も思い入れもありません。
ただ、クイーンというバンドの存在は知っていたし、フレディ・マーキュリーのビジュアルも思い浮かべることができます。楽曲については、今回の映画を通じて「へえ、この曲もクイーンだったのか」という情けない状態ですが、どこかしらで聞いたことがある曲が意外と多くてびっくり。
そして、先に日本でヒットして、逆輸入されるように本国でヒットしたというエピソードも何となく知っていたし、フレディが亡くなったというニュースも何となく覚えていました。
私のような人間でもこれだけ予備知識があったということは、きっとそれだけ存在感のあるバンドだったのでしょう。
映画館で予告編を観て、何となく気になってはいたのですが、大して思い入れもないし、観るか観ないか微妙な感じでしたが、公開後、妙に世間で盛り上がっているので、流されるように観てみました。
インド系移民である生い立ちや同性愛者であることを隠し続けた影の部分や孤独感、身勝手な振る舞いやバンドメンバーとの確執など、絵に描いたような天才、カリスマ、スーパースター像で、これがフィクションならあざと過ぎるストーリーだと思います。
作品内でたくさん使われているクイーンの楽曲はとてもよかったと思いますが、ドラマのBGMとして一部分だけが使用されることも多く、フルコーラス聴きたくなりました。「ボヘミアン・ラプソディ」は、途中からオペラ調になったりする6分間の長い曲だということは作中で取り上げられていましたが、フルコーラス聴かないと結局その6分がどのように構成されているのかよくわかりませんでした。
音楽に関しては、映画の中で全てを聴かせるというよりは、これをきっかけにクイーンの曲を聴きたいと思わせることができれば成功なのかもしれません。とすれば、私のように「ちょっと物足りない」と感じたのは、狙い通りだったかもしれません。
そういうことで、私のように半分普通のドラマとしてこの作品を観てしまうと、ストーリーのあざとさや楽曲の物足りなさといったネガティブな印象もあるのですが、それでも何か惹きつけられるものがありました。
たぶんクイーンに思い入れのある人が観たら、大いに感動するのではないでしょうか。
公式サイトは、こちら。
http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/
2018年11月26日月曜日
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