2019年2月6日水曜日

『マスカレード・ホテル』

★★★☆☆

原作は読んでいません。

ホテルを舞台にした有名な映画やテレビドラマはいくつかあると思うのですが、主に宿泊客の人生に光を当てた人間ドラマといった体裁になることが多いように思います。
一方で、殺人事件の犯人探しを楽しむエンターテインメントがミステリー。
そのいいとこ取りをしたような作品でした。

たくさんの怪しい宿泊客のエピソードは、実は犯人探しとは何の関係のない場合もあって、そうした"ノイズ"をたくさん加えて観客を混乱させるのは、ミステリーとしてはちょっとアンフェアな気がします。これで、ミステリーとしての骨格がいい加減だったら納得できないところですが、本作の場合はちゃんとしていたと思います。
だとしたら、もっとノイズを減らして、ミステリーとしての骨格だけで勝負してもよかったのではないかと思ってしまいます。原作はどのようなバランスなんだろう??

木村拓哉くんは「どんな役を演じても木村拓哉」と揶揄されることがありますが、最近の演技は"木村拓哉"を抑え気味な気がしますが、周りからは若い頃の"木村拓哉"を期待する声もあるのでしょうから、さぞかし大変だろうと思います。個人的には、何年間か表舞台に出るのをやめて、ビジュアル的にも内面的にも完全におじさんになってから脇役で復帰したりすると評価されそうな気がしますが、彼の場合それは許されないのでしょうね。

最後に、木村拓哉演じる刑事と長澤まさみ演じるフロントクラークが恋愛関係に進展するような雰囲気のるシーンがありましたが、私はこの作品に恋愛はなくていいと思いました。


公式サイトは、こちら。
http://masquerade-hotel.jp

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