2019年10月14日月曜日

『空の青さを知る人よ』

★★★★☆

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』のスタッフのよる作品。

『あの花』は、ずいぶん後になって再放送を何となく観た程度ですが、『ここさけ』は映画館で観てよかったので、『空青(?)』も観てみることにしました。

結果的には、とてもよかったと思います。
お約束のように日常生活を丁寧に描く中、非現実的な超常現象の設定がちょっとだけ入っています。個人的には、こういう設定は好みではありませんが、だからと言って作品全体を否定してしまうのはもったいないと思います。

主人公のあおいは高校生で、自己表現が下手で素直じゃなくて、勝手に決めつけて突っ走るタイプで、ある意味いかにもなキャラクター。世界観は全然違いますが、若さのそういった側面を描いているという点では新海誠監督の『天気の子』と共通している気がします。
私の中では『空青』の方がすんなり受け入れられる気がします。でもたぶんセールス的には『天気の子』にはかなわないのでしょうね。何がどうウケるかは、本当にわからないものです。

『天気の子』と言えば、精密でリアルでキラキラした背景が印象的ですが、本作の背景も相当頑張っていたと思います。一瞬写真かと思うほどリアルに描きこまれたものもあり、もしかしてちょっと新海誠作品を意識しているのではないかと勘ぐってしまいました。でも不思議なもので、同じリアルでも新海作品のリアルとはどこか違う印象でした。やはり絵には個性が出るものですね。

声の演技は、松平健さんはわかりましたが、吉沢亮さん、吉岡里帆さんはエンディングを見るまでわかりませんでした。吉岡さんがあおい役ではなく、そのお姉さんのあかね役なのも意外。もしかして、役の順位的にはあかねの方が上なのでしょうか。
あかねの声はほんわか、おっとりした印象で、声優さんだとばかり思っていました。


公式サイトは、こちら。
https://soraaoproject.jp

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