2010年7月24日土曜日

『借りぐらしのアリエッティ』

★★★★☆

 予想よりもずっとよかったと思います。

 最近のジブリ作品は、一見かわいいキャラクターに包まれているけど、中身はとても観念的で、“理解”しようとしてもよくわからないものが多かった気がします。

 その点、『借りぐらしのアリエッティ』は、いたってシンプル。小人って何者なのか?とか、彼らの種族は存続できるのか?とか、語られないこともあるけれど、まあそこにSF的なリクツをつけるより、もし小人がいたら?というところからスタートして、小人の暮らしをわかりやすく視覚化しています。小人のスケールで見た日常の世界が堪能できるというだけでも、この作品はなかなか楽しいと思います。音も、人間目線のときと小人目線のときで変えてあって、なるほどと思いました。
 アリエッティは心優しく活発な女の子で、このキャラクター設定は一昔前の宮崎作品っぽくて、何だかとても安心してみていられる感じでした。

 声優は、最近のアニメ映画の常で、名の通った役者さんを起用しています。主役ふたりが志田未来と神木隆之介というのは、あまりにもいかにもじゃないかと思いましたが、意外とはまっていた気がします。

 エンドロールで、スタッフの名前が五十音順に並んでいることに気づきましたが、あれはもしかしたら以前もやっていたような気がしなくもないけど、どうでしたっけ…。


Blu-ray / DVD

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