2010年7月11日日曜日

『WALKING WITH DINOSAURS』

★★★★☆

以前から行きたいと目をつけていたこれ。

http://www.wwdj.jp/


アニマトロニクス技術を駆使して、実物大のリアルな恐竜が動くライブです。どんなストーリーなのか、そもそもストーリーがあるのか知りませんでしたが、一人の考古学者が狂言回し的に、三畳紀から白亜紀までの恐竜の世界を紹介するという感じでした。

肝心の恐竜は、相当リアル。造形やテクスチャーだけでなく、ちゃんと骨があって筋肉が動いて皮膚がそれに伴って引っ張られている感じに見えました。ただ、残念なのは、大きい恐竜はいずれも自立歩行出来ないので、動く台座の上で足を動かして歩いているように見せていること。この動きはかなりよくできていると思いましたが、踏み込んだ足に重心が乗っている感じがしないのが残念なところ。
でも、『ジュラシック・パーク』のようなCGは所詮二次元だし、仮に3Dにしたところでスクリーンの中の虚像に過ぎませんが、この恐竜は確かに目の前にある"実在"。現在の技術で実現可能な、最もリアルな恐竜体験でしょう。

ライブとしては、基本的には恐竜がのそのそ動いているだけなので、若干しまりがない印象。まあ、本物の恐竜もそんなに素早くは動かなかったんだろうから、ある意味リアルなのかも。ただ、肉食恐竜が草食恐竜を襲う時など、激しいぶつかり合いがないのは、恐竜の形をした精密機器なので仕方がないのでしょうが、迫力に欠ける一因だったと思います。
また、親子の愛情表現にほおずりをするなど、人間の文化を模したしぐさは、観客に伝わりやすいとは思うものの、どうも違和感を覚えました。

実物大の恐竜は相当大きいのですが、アリーナクラスの会場で観客席から見ると、なかなか大きさを実感することができません。そういう意味では、あのアニマトロニクス技術はそのままに、ディズニーランドのように、乗り物に乗って恐竜のすぐ近くまで行けるようなアトラクションの方が、ふさわしいようにも思いました。

いろいろ思うところはありましたが、それでも実物大の動く恐竜には、無条件にワクワクさせられます。
もしこれから行かれる方は、席が選べるならとにかくステージに近い場所がオススメ。フラッシュ撮影や長時間のビデオ撮影でなければ撮影OKなので、暗所、手ブレに強いカメラを持って行くといいと思います。

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