2011年2月14日月曜日

『ジーン・ワルツ』

★★★☆☆

 『チーム・バチスタの栄光』と同じ原作者ということで、勝手に医療ミステリーというイメージを持っていたのですが、『ジーン・ワルツ』は、私が思うところのミステリーではないかなあ。

 かといって、天才外科医が死の危機にさらされた命を救うような医療ドラマとも違います。
 そもそも、菅野美穂演じる主人公は人工授精技術を持っているようですが、その腕をふるうシーンはちょっとしか出てきません。超音波診断と帝王切開もちょっと。
 つまり、それ以外は妊婦と医者の会話、または医者と医者の会話ということになります。その中に、産科医療の課題は何か?理想は何か?ということが含まれていたり、産みたくないのに子どもができた人、産みたいのに子どもができない人など、妊娠、出産にまつわる様々な立場が描き出されています。

 最初から、そういう作品だと思っていればそれなりによかったような気もするのですが、ミステリーとして期待してしまっていたせいか、ちょっと肩透かし感がありました。





0 件のコメント:

コメントを投稿