2011年2月13日日曜日

『洋菓子店コアンドル』

★★★★☆

 蒼井優は、田舎娘を演じるのが本当にうまいですね。それだけで星4つ(^^)。フラガールの時は福島弁だったけど、今度は鹿児島弁。世間知らずで勝気で、でも一生懸命でキュートで…、みたいな色々な顔が、うまく一人の人物像としてまとまっているのは見事だと思いました。…いや、単なるファンということかな…。

 他の役者もみんなよかったけど、戸田恵子の、主人公を嫌っているような暖かく見守っているような、期待しているような諦めているような、微妙な関係をさりげなく演じていたのが印象的。戸田恵子というと、私はいまだに機動戦士ガンダムのマチルダ役、伝説巨神イデオンのカララ役という声優のイメージが強いのですが、三谷幸喜作品は言うに及ばず、役者としても素晴らしい実績ですよね。

 洋菓子店コアンドルの所在地はどこの設定なのかわかりませんが、ロケ地は中目黒だったようです。東急沿線で育った私としては、街の風景に何となく懐かしさを感じました。単なる住宅地なのですが、とても魅力的に撮れていたと思います。

 お菓子そのものについては、残念ながら私はあまり興味がないので、何とも…。作っている過程も、完成したお菓子も美味しそうに撮影してるなあ、と感じただけでした。

 ストーリーは、正直言ってありふれてるかな。どこかにありそうな話を舞台を洋菓子店にしただけだと思います。
 でも、泣き、笑いの要素もうまく散りばめてあって、うまく味つけされていました。
 ちなみに、『白夜行』と同じ監督さん。同じ監督が、これほど違うタイプの作品を作ることができるんですね。ちょっとビックリ。



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