最近はやりのマーケティング手法(になるのかな?)、「行動観察」の入門書。
行動観察の意義や効果、やり方の雰囲気はよくわかりました。ただ、この本1冊読んだから自分で同じように行動観察がすぐにできるか?という観点で見ると、まず無理。手法の細かい部分ははしょってあると思います。
この本のように手法を紹介する場合、ただ成功事例を報告されるより、「こんな失敗をした。だから改善のためにこんな工夫をした」という説明の方が理解が進むような気がします。
この本も最初のうちは失敗事例とその反省が書かれていて、ノウハウを積み上げていく様子が何となくわかります。
でも後半は割りとスイスイとうまくいってしまう印象なので、ちょっと共感しづらいような気がしました。観察の部分よりも、原因や対策を考える際の根拠となる心理学的知見の解説が多くなって、「そりゃあ、それだけ心理学の知識がある人が観察すれば、何でもかんでもお見通しでしょ」とツッコみたくなりました(^^;)。
それでも、行動観察の原理原則には触れられたような気がします。
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