2012年12月2日日曜日

『カラスの親指』

★★★☆☆

まあ普通に楽しめました。

詐欺師の話なので、オーディエンスに対するだましが色々と盛り込まれているのですが、最初からそのつもりで見てしまうので、あんまり驚かなかったかなあ。別に予想できていたわけではないのですが、誰々は実は◯◯で…みたいな展開はよくあるので、答えがわかっても「まあそういうこともあるだろう」と。
金庫の金をだましとるところで、どういうトリックを使ったのかきちんと説明されていなくて、いくつか腑に落ちない点がありました。また、貫太郎の行動で気になる点が2つばかりあったのですが、あれがなんだったのか結局わからずじまい。この辺は、もう少しクリアにして欲しかったと思いました。
でも、基本的にこういう話は好物です。

上映時間が175分らしいのですが、ちょっと長いかなあ。観ていて飽きはしなかったけど、一番最後の種明かし的部分とかは「まだあるのかあ」と思ってしまいました。一部のエピソードだけ取り出して2時間ぐらいにまとめても映画としては成立するような…。

村上ショージの演技は、うまいのか下手なのかよくわからないなあ。若干セリフが棒読みっぽいのですが、それがかえって、この男には何か裏があるんじゃないかという感じを与えていたような気がします。
石原さとみのおバカキャラはちょっと新鮮でした。最初テレビCM見たときは彼女だと気づきませんでした。
まひろ役の能年玲奈は、爽やかでなかなかよかったと思います。10代前半の人かと思ったら、19歳らしい。
貫太郎役の小柳友は、何か別の作品で見た記憶がありますが、何だったかなあ。図体はでかいのに気が弱いキャラクターをうまく演じていたと思います。

公式サイトはこちら。
http://movies.foxjapan.com/crow/index.html

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