★★★★☆
この作品は、『川の底からこんにちは』の石井裕也監督作品なので、絶対見に行こうと思っていました。
『川の底〜』とは、全体的にゆるくてのんびりした空気が漂っていて、クスリと笑える要素が含まれている感じは似ていますが、予想以上に作品のトーンが違いました。強いメッセージは感じませんでしたが、不器用でもまじめにコツコツ努力することはステキなことだと感じられる映画です。
ストーリーは1995年から始まります。なぜ1995年なんだろうと思ったのですが、電子辞書が一般化してきた時代に、あえて昔ながらの紙の辞書作りに奮闘する人たちを描くのに適していたということのようです。
辞書作りの作業にはちょっとだけパソコンが登場していましたがほとんどは手作業で、そのアナログ感であったり時代錯誤感みたいなものを見せたい意図があるのだろうと思いました。そのせいか、辞書編集部や主人公の住む下宿はかなり昭和な雰囲気で、1950〜60年代といっても通用するほど。個人的に嫌いじゃないけど、若干演出過剰な気もしてしまいました。
宮﨑あおいの板前姿は、ちょっと違和感があったかな。
公式サイトはこちら。
http://fune-amu.com
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