★★★☆☆
私は、世代的には子供の頃にハーロックに接していておかしくないのですが、『宇宙海賊キャプテンハーロック』は、マンガも読んでないしTVアニメも見ていません。映画『わが青春のアルカディア』は観ているのですが、残念ながら、ほとんど何も覚えていません。割と記憶に残っているのは『銀河鉄道999』の映画に登場するハーロックぐらいなので、イマイチどういう世界観なのか、誰と戦っている海賊なのか、よくわかっていません。でも断片的にビジュアルや声の記憶は残っている状態でした。
今回の映画を見て、少し『わが青春のアルカディア』を思い出したのですが、要するに身勝手で人々を苦しめる支配者に反抗して海賊行為を行うので、犯罪者として追われ、恐れられ、でも憧れられ期待されるというのがハーロックの立場ですね。そういう意味では、まさにハーロックでした。
ただ、やっぱりどうしても気になってしまうのがCGです。つくづく、人間をCGでリアルに表現するのは難しいことなんだと感じました。モーションキャプチャを使ってリアルに動いているとはいってもどこかぎこちなく、表情がついているとはいっても、能面のような印象はぬぐえず、ちょっとハイテクなサンダーバードのような感じ。皮膚や洋服のテクスチャも入ってはいるんですが、やっぱり全体としてプラスティックっぽい質感に感じてしまいました。ハーロックのマントなんて、ビニール製に思えました。
今の技術ではこれが限界なのか、もっとお金をかければさらにリアルにできるのかはよくわかりませんが…。
キャラクターデザインが、外人っぽいのはしょうがないんでしょうね。ハーロックってドイツ人の血を引いているはずだし。ただ、顔の造形が整っているけど個性がないと思いました。ただし、ヤッタランだけは、太っちょキャラで三枚目のせいか、ちゃんと個性を感じるし、動きや表情も割と自然で受け入れやすく感じました。
アルカディア号は、あの艦首のドクロマークは残っているものの、アニメ版とはかなり異なるデザインで、好みで言えばアニメ版の方が好きですが、今回のアルカディア号も、画面の中ではなんとなく馴染んでいたようにも思います。
そして声。ハーロックというと、どうしてもアニメ版の井上真樹夫さんの声しか思い浮かばないので、小栗旬くんの声がハーロックのキャラと乖離しているように感じてしまいました。後の登場人物はアニメ版のイメージを持っていないせいか、それほど気になりませんでした。
一応星3つにしましたが、限りなく2つに近い3つかなあ。
公式サイトは、こちら。
http://harlock-movie.com
2013年9月17日火曜日
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