★★★☆☆
よかった、と思います。
でも、何だかよくわからないところもありました。
部分部分では、迫力のあるアクションだったり緊迫感のある芝居だったり、よく出来ていると思うのですが、作品全体としてどういうふうにストーリーが展開しているのかとか、それぞれの登場人物がどういう行動原理で動いているのかとか、そういうベースの部分で充分に理解できなかった印象です。
そもそもこの作品は、経済ドラマであり世界情勢ドラマなので、社会科に強くない私にはわかりにくい内容でした。例えば、どうしてあの流れで国連本部での演説につながるのか?とか。
そして、映画を観ながら「あれ、今のってどうしてだろう?」などと考えてしまうものだから、話の流れに集中しきれず、ますますストーリーに着いていけなくなるという悪循環もありました。
国連本部での森山未來くんの演説は非常に印象的で、結局メッセージのための映画だったような印象です。
でもそうなると、最初のうちのM資金云々はどうなったんだっけ?気がついたらテーマがシフトしてた感じだけど、全部収束してるんだっけ?みたいなハテナが残った状態で終わってしまいました。
テレビでやるときにでも、もう1回観れば理解が深まるのかな。それとも小説読めってことかな。
最初は佐藤浩市さん演じる真舟が主役だけど、終わってみれば森山未來くん演じるセキが中心にいました。森山くんはアクションシーンもかっこよく、外国語のセリフも(私にはよくわかりませんが ^^;)かなり流暢に聴こえました。国連での英語の演説も、それはネイティブと同等というわけにはいきませんが、日本人俳優の英語としてはかなり上手だったのではないでしょうか。彼、もともと英語得意なのかなあ。
公式サイトは、こちら。
http://www.jinrui-shikin.jp
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