★★★★☆
相変わらずハチャメチャなインド映画ですが、一昔前とは違う方向性のハチャメチャさになってきたかもしれません。
殺された男がハエに生まれ変わって、犯人に奪われそうになった恋人を守り、かつ犯人に復讐する話です(^^;)。
こういう作品は、ハエのような小さな虫がどうやったら人間に太刀打ちできるのか?というのが見どころの一つだと思うのですが、なかなかよかったと思います。もちろん突っ込みどころはありまくりですが、それでも「その方法だったら、ハエサイズでもできるかも」という気がしました。
男がハエになった後は、一切言葉は喋らないので、感情表現や人間とのコミュニケーションは演出上難しい点だと思います。これも結構よくできていたと思います。ハエがときどきキュウと鳴くところや、字を書いてしまうのはちょっとやり過ぎな気がしますが、インド映画だから許す(^^;)。
ハエはもちろんCG。ちょっと安っぽいところはありますが、相当頑張っていると思います。ストーリー自体が非現実的なので、多少マンガチックでも許せちゃうし、やっぱりハエがちゃんと演技をしているので、そこから来る納得感もあるような気がします。
復讐劇なので、誰もが予想できるように、相手を殺してハッピーエンドなのですが、こういう明るく楽しい殺人ストーリーって、日本だとなかなか見ない気がします。たぶん世間的に抵抗感があるからだと思いますが、インドではあまり抵抗がないのかな。
最近私が観ているインド映画『ロボット』『ラ・ワン』などはいずれもイマドキのインドが舞台だと思いますが、『マッキー』も都会的でリッチでハイテクなシーンが随所に出てきます。インド映画で、AppleのMacが登場するのは初めて見たかも。
インド映画といえばダンスシーン。『マッキー』にもダンスシーンはあるのですが、あまり本格的なものではありませんでした。CGのハエのダンスがあったのはご愛嬌。
この映画の上映時間は125分でインド映画としては短いので、あるいは『ロボット』同様、日本上映バージョンでは時間短縮のためダンスシーンをカットしているのかもしれません。
インド映画の女優さんは本当に美女ばかりですが、『マッキー』に登場するビンドゥ役のサマンサ・ルス・プラブはちょっとあどけなさも見え隠れするキュートな顔立ち。かわいいと思います。
そういえば、インド映画のスーパースター、ラジニカーントもちょっとだけ登場していました。
公式サイトは、こちら。
http://masala-movie.com/makkhi/
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