2014年5月10日土曜日

『テルマエ・ロマエ II』

★★★☆☆

ひとことで言うと、「完璧なパート2」でしょうか。

もともとこの作品は、古代ローマ人のテルマエ(公衆浴場)設計者のルシウスが現代日本にタイムスリップして、お風呂の新しいアイデアを入手しては元の時代に戻ってそのアイデアを盛り込んだテルマエを設計するという比較的短いエピソードの積み重ねで構成されています。

一応パート1から少し経って古代ローマの国の情勢も変化しているのですが、それは付け足しだと見れば、前作と全く変わらず日本のお風呂のアイデアを入手するエピソードが次々と続きます。絵としての見せ方も、演出の路線も特に変更はなし。最後に上戸彩演じる真実や何人かの日本人が古代ローマにタイムスリップして活躍するというパターンも一緒。

上戸彩演じる女の子とルシウスがお互いのことをすでに知っていて、ラテン語でコミュニケーションが取れるところと、元の時代に戻る方法がすでにわかっているところがちょっとだけ違うかな。
それ以外は、どのエピソードがパート1に入っていてもパート2に入っていても違和感はないでしょう。

原作の漫画は1巻しか読んだことがないので、2巻以降にどんなエピソードが入っているのか知りませんが、日本のお風呂がエピソードに事欠かないことには、あらためてびっくりしました。

そういう意味では、安心して観ていられますし、期待通り。逆に言えば、期待を上回るところは特にないかな。分析的に見るとパート2の方が色々とスケールアップしているのでしょうが、印象としてはパート1の衝撃の方が強かった気がします。

星は3つにしましたが、全体的に緩い映画なので、ひどく感動したり、大いにドキドキしたりして星5つつけるより、この作品にはふさわしい点数と理解していただけるといいかと思います。


公式サイトは、こちら。
http://thermae-romae.jp

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