★★★★★
インド映画です。いやあ、スンバラシイです。
主人公は耳が不自由で言葉もほとんどしゃべれないバルフィという男性で、ヒロインの一人は自閉症のジルミルという女性。151分という長い作品ですが、セリフは非常に少なく、表情やゼスチャなどで感情を表現しています。
バルフィはひょうきんでいたずら好きで、雰囲気としては『アメリ』のような感じでしょうか。ルックスも、イケメンというよりはとぼけた顔つきだと思うのですが、本当にいい演技だったと思います。
最初に登場したヒロインは、これぞインド美人という女優さんですが、事前にテレビなどで見た人とは印象が違うなあと思っていたら、途中からもう一人のヒロイン、ジルミルが登場。つまりこの作品はバルフィと二人の女性をめぐる物語なのですが、公式にはどちらがヒロインなんだか、Wヒロインみたいな位置づけなのかはよくわかりません。
ジルミルの演技も素晴らしいです。
音楽は、インド映画っぽい雰囲気もあるのですが、アコーディオンとかを使っていてどこかヨーロッパっぽい気もします。完全に芝居にシンクロした音楽も多く、セリフの少なさを音楽でカバーしているところもあるように思います。
ストーリーは現在から始まりますが、過去のいくつかの時代を行きつ戻りつ振り返りながら展開していくので結構複雑。細かい部分でのつながりはよくわからないところもありました。各役者さんの老けメイクはもうちょっと頑張って欲しかったかな。
全体としては、ほっこり暖かい気持ちになれる作品ですが、悲哀もあり、コントのような笑いのコネタもありで、ものすごく充実していると思います。
一応インド映画らしく、突然歌とダンスが始まったりするのですが、割と大人しめですし、主軸は深い人間ドラマ。インド映画、恐るべし。
公式サイトは、こちら。
http://barfi-movie.com
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