★★★☆☆
少し前にインド映画『バルフィ!人生に唄えば』を観たのですが、実はそれよりさらに気になっていたインド映画。
内容的にはとてもよかったのですが、文芸作品的だし、全体的に虚しさが漂っています。
メインの登場人物2人がいずれも大人しく(もっと言ってしまえば暗く)口数が少なく、"間"の演技が多いので、その心の動きを見ている側が読み取る必要があります。
本編の終わり方も余韻が残る形でスパッと切ってしまっているので、その後2人がどうなったのかが気になります。
スーパーヒーローも登場せず、ドタバタコメディどころか笑いの要素もほとんどなく、踊りのシーンもない、こんなインド映画もあるんですね。
でも、役者さんの"間"の演技もすごくいいし、それ以外の細かい演出が本当にしっかりしていて、映画大国インドの、決して作品数が多いだけではない、奥深さ、底力、そんなものを存分に感じました。
アカデミー賞外国語映画賞とかが似合いそうな作品です。
弁当の宅配という習慣も含めて、ごく普通のインド人の生活が垣間見えます。街は雑然としていて、道路は交通渋滞、電車は満員。職場や家も特にきれいではありませんが、なんとなくステキな絵になっていて、それもよかったと思います。
公式サイトは、こちら。
http://lunchbox-movie.jp
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