★★★★☆
ジャン=ピエール・ジュネ監督作品。
ひとことで言えば『アメリ』の少年版みたいな感じでしょうか。他の人達とはちょっと違う思考回路を持った天才少年の家出の話。
相変わらず、ちょっとヘンテコリンなところもあり、可笑しさも哀しさもあるのですが、そういったジャン=ピエール・ジュネらしさは割と控え目な印象でした。もっと、これでもかというほどてんこ盛りにしてもらっても、こちらは受け止めるつもりで臨んだので、ちょっと拍子抜け。
もし事前知識がなかったら、ジャン=ピエール・ジュネに影響を受けた別人がそれっぽい作品を作ったのかと思ったかも。
初めて観た彼の作品は『ロスト・チルドレン』というダーク・ファンタジーっぽいSF作品なのですが、本当に画面上のどこをとってもヘンテコリンで、SF映画といえばハリウッド発の冒険活劇しか知らなかった私に強烈な印象を残しました。
この作品や『アメリ』はフランス映画として製作されていて、何となく彼の場合、フランスで作った方が、彼らしさをふんだんに盛り込めているような気がしてしまいます。
『エイリアン4』は、シリーズ物なので当然彼の独自性は出しづらいのですが、それでも彼の作品によく登場するクセの強い俳優さんが登場していたし、『ロスト・チルドレン』的なヘンテコSF設定が垣間見えました。
『天才スピヴェット』はさらに控え目な印象。これはこれでいい作品なのですが、またフランス発のこってりジャン=ピエール・ジュネな作品も観てみたい気がします。
公式サイトは、こちら。
http://spivet.gaga.ne.jp
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