前編と比べると、実際に事件が起こり展開があって結末へとたどり着くので、面白かったと思います。
ただ、事件自体はそんなに複雑ではないので、凝った謎解きを楽しむタイプの作品ではないと思います。
見応えという点では、超豪華俳優陣の演技合戦ということになるのでしょうか。
佐藤浩市演じる主人公が所属する県警広報室と刑事部、警務部という警察内部それぞれの対立、広報室と記者クラブの対立、昭和64年の事件の被害者と当時の捜査関係者、平成14年現在の事件の関係者と、相当複雑な関係性の中で、やたらとあちこちで感情のぶつかり合いがあり、力のこもった演技が見られます。
そのドロドロした雰囲気は、いかにも邦画という感じがしました。
対立軸がいろいろあるので、「あれ、このエピソードは、どの対立軸につながっているんだっけ?」「このエピソードは、昭和64年の事件とは関係あるんだっけ?」みたいな混乱もありました。
結局カタがついていない部分もあるような気がしているのですが…。
エンディングで流れる小田和正さんの主題歌は、本編の骨太感とは異質の清らかさで、まだ緊張感が続く前編より、一応ストーリーが収束した後編にこそふさわしいと思いました。
前編のときに気になった、BメロのボーカルメロディがCDと違っている点ですが、後編も同じでした。
公式サイトは、こちら。
http://64-movie.jp
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