2016年6月14日火曜日

『マネー・モンスター』

★★★★☆

面白かったと思います。

金融取引の難しいカラクリとかを聞かされるのかと思っていたのですが、まあそういう部分もないわけではありませんでしたが、意外とシンプルな人質事件の話だったかなあ、という印象。

でも、刻一刻と状況が変わり、徐々にいろいろな情報が集まってくる感じとかはとても緊迫感があって、観ている側も肩に力が入りました。
上映時間も最近の作品としてはちょっと短めですが、無理やり引き伸ばしてダレるよりはいいと思います。

ジョージ・クルーニー演じる番組司会者は人質となるわけですが、結局最後までお調子者っぽく、場の空気が読めない人で、見ていて同情する気になれません。…という役を彼はとても上手く演じています(^^;)。
でも、せっかくジョディ・フォスターが裏方に回り、これだけよくできた脚本なので、もっと無名の役者さんを使ってあげてもよかった気がします。

人質事件をテレビで見ている大衆やネットの反応はとても冷めていて、時には茶化したりする描写もあり、なかなか恐ろしいものがありました。
事件が起こった背景には、アメリカ社会の経済格差などがありますが、本作の展開を見る限り、そのものズバリを見せたいわけではなさそうでした。でも、今の時代を感じさせる作品だとは思います。

公式サイトは、こちら。
http://www.moneymonster.jp/splash/





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