2016年7月30日土曜日

『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』

★★★★☆

前作は映画館で観ていますが、その後テレビやDVDなどでは1度も見直す機会はなかったので、20年前のかすかな記憶が残っているだけです。
はっきり言って細かいストーリーは覚えていません。都市全体を覆うような異星人の宇宙船が現れて、人類が壊滅的な状況に追い込まれること、元パイロットであるアメリカ大統領自ら戦闘機に乗って戦うこと、エイリアンの姿は出てこないのかと思ったら最後にちょっとだけ出てきたこと、ただ一人のヒーローやチームが活躍するのではなく色々な立場の人たちの物語を追う群像劇であること、などがかろうじて思い出せます。

で、今回の作品は前作の20年後を描いた続編なので、共通の登場人物が何人か出てくるのですが、私が覚えているのはジェフ・ゴールドブラムだけ。前作で戦闘機に乗った元大統領が同じ役者さんなのかは見てもわからないし、20年ぶりに意識を取り戻した科学者に至っては「この人は誰?」というありさま。
でも、前作とのつながりがわからなくても楽しめる作りだったと思います。

群像劇なのは今回も同じで、「ああ、そういえば前作もこんな雰囲気だった気がするなあ」と、ちょっと懐かしい感じ。どうやら私は群像劇スタイルは好きみたいです。

全体的なスケール感や、アクションエンターテインメント映画としてのクオリティも、大ヒットした前作と同等だと思います。

ただ、20年前と今ではアメリカという国の状況が大きく違います。
前作のときも「アメリカ人って、ここまでアメリカ最高!アメリカは偉大なり!っていう映画を、よく恥ずかしげもなく作れるね」と私の周りでは話していました。それは、実際に国際社会の中で1番影響力のあるアメリカが調子に乗っているという意味でした。

今作もブレることなく「アメリカ最高!アメリカは偉大なり!」という映画に仕上がっているのですが、今回はどちらかというと当時と比べるとパワーが落ちているアメリカ国民に向けての"国威発揚"という意味に思えます。
その目線でこの映画を見てしまうと、出来過ぎたストーリー展開はむしろイタイ印象になってしまうから不思議なものです。

ところで、この映画のタイトルのカタカナ表記『インデペンデンス』の"デ"が気になって仕方がありません。英語の発音からすると"ディ"の方が近いと思います。前作も"デ"だったようなので、続編も同じ表記にせざるを得ないのでしょうが。


公式サイトは、こちら。







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