ゴジラ映画というと、子供のころにゴジラシリーズが割とエンターテインメント化していった世代だと思うのですが、私はもっぱらテレビでウルトラマンシリーズを見ていました。
そして、あらためて思い返してみると、ちゃんと観たゴジラ映画はハリウッド版だけだと気づきました。
で、今回のゴジラですが、とてもシリアスな作品で、少なくとも自分が観たハリウッド版2作品よりははるかに見応えがありました。
それはたぶん、もし現在の日本にゴジラのような巨大生物が現れたら、社会はどうなるのか?国家はどうするのか?を限りなくリアルに再現しようという狙いが自分には刺さったのだと思います。
日本のアニメ作品には、ディテールの設定をとことんまで追求することで作品の世界観にリアリティを持たせようというアプローチがよく使われている印象があります。『機動戦士ガンダム』も当時としてはとても細かかったし、『攻殻機動隊』もすごいし、ジブリ作品も方向性はずいぶん違っていますがディテールの積み上げによる世界観の構築という点では似たようなことをやっていると思います。
『新世紀エヴァンゲリオン』ももちろんそういう作品の一つなので、庵野ゴジラがこういう作品になるのは、すごく納得できます。
演出的にも、ゴジラへの最後の作戦の次々と攻撃をたたみかける感じとかは、まさにエヴァでした。
俳優陣は、長谷川博己さん、石原さとみさん、國村隼さんなど、樋口真嗣監督の『進撃の巨人』出演者と結構かぶっているのでどうなんだろう?と思っていましたが、全然大丈夫でした。
エンドロールでは伊福部昭楽曲を使っていました。日本のゴジラ映画を全く観てこなかった私ですが、不思議と感慨深い気持ちになりました。
その音楽が、モノラルだった気がするのですが(スクリーンの真ん中から聞こえる)、当時の音源そのものなのでしょうか。
星は4つにしましたが、正確には4と5の間ぐらいかなあ。
公式サイトは、こちら。
http://shin-godzilla.jp
正確には4と5の間ぐらいかなあに、大いに同意です。
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