2010年6月13日日曜日

 大河ドラマ『篤姫』を見て、今さらながら幕末史に興味を持ちました。それに伴って何冊か本も読みましたが、『篤姫』の影響なので薩摩藩寄りの視点のものばかり。そして、いずれも研究者が人物と時代を解説するような、ある意味学術書。

 そして『龍馬伝』を見て、やはり別の角度から見るのも意味がありそうな気がして、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』全8巻を買いました。こちらは小説。
 著者もかなり調査をしたらしく、小説なのにちょくちょく著者が顔を出して調査資料の解説をし始めたりします。そうした調査結果を積み上げて限りなく史実に近いのかと思ったら、架空の人物も登場しているようで、それなりに脚色されているみたい。

 それはともかく、全8巻もある小説をガッツり読むのは本当に久しぶり。Amazonで8冊まとめて買って家に届いたときは、はたしてこれを読破できるだろうか?と不安になりました。

 でも、自分でも意外なほどのハイペースで、すでに3巻目を読み終わりました。
 そりゃあもう、定期購読しているMacの雑誌も読まず、通勤中の電車の中でもiPhoneをいじることもなく、家でもMacを触る時間を減らし、土日もあまり外出せず、時間さえあれば『竜馬がゆく』を読んでいるので、当然といえば当然。

 もしかしたら、この私がiPhoneやMacより本を優先させているという事実に違和感を覚える人もいるかもしれませんが、本人は意外と平気。
 考えてみれば、コンピュータだ、インターネットだ、携帯電話だといった娯楽(?)が生まれたのはつい最近のこと。そのほとんどは私が社会人になってから体験し始めたもの。それ以前の自分に戻ればいいだけなので、そんなに大変なことではありません。

 世の中には、デジタル機器信奉者や、逆にアナログ信奉者のような人がいるようですが、たぶん自分はどちらでもないと思います。あえて言うなら、自分は面白いこと信奉者かな。自分にとって面白いことがコンピューターの中にあると思えばコンピューターをじゃんじゃん使うし、紙の印刷物の中にあるなら本も読みます。所詮、どっちもメディアの1種に過ぎないので、自分の中ではテレビのチャンネルを変える程度の感覚でしかありません。

 ただ、すでに成熟したアナログ技術よりは、現在進行形で発達中のデジタル技術の方で、新しいことが起こりやすいのは事実、新しいことは自分にとって面白いことである場合が多いので、結果的にデジタル技術に接する時間が増えていきます。

 今回、あらためてガッツリ本を読んで、ちゃんと楽しいことが再確認できました。
 おりしもiPadがヒットして、これから電子書籍が普及するであろうこのタイミング。なかなかいい体験です。

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