その瞬間、何年も前に買ったトムヤムクンセットがまだ未開封のまま家にあることを思い出しました。トムヤムクンセット、つまりトムヤムクンを作るための香草や調味料がワンパッケージになったものです。たぶん賞味期限を数年過ぎているはずなので、食べられるかどうかも怪しいのですが、まあダメなら別の方法で調理すればいいと思い、エビを買って帰りました。
帰宅して戸棚の奥のトムヤムクンセットを取り出しました。賞味期限は2006年。でも、乾燥した香草と調味料だけだから、何だかんだいっても食べられるような気もします。
開封。匂いを嗅いでみますが、特別異常な感じはしません。作り方表示に従ってお湯を沸かし、香草を数分煮てペースト状のスープを入れます。
…あまりにスープが黒い。焦げ茶というよりは黒。
匂いはさほどおかしくはない。
スプーンで少しだけすくって味見。記憶しているトムヤムクンとはちょっと違うけど、充分近い。まだ調理の途中で、さらにナンプラーとかを足すから、これでいいのかも。
…それにしても黒い。記憶しているトムヤムクンとはかなり違う。
次の手順で海老と野菜を入れてしまうと、もう後戻りはできません。ここが決断のしどころです。
自分の味覚を信じて、食べられるものとして調理を続けるか?
自分の視覚を信じて、この黒さは異常と判断してスープを捨てるか?
結局、捨てることにしました。あらためて海老と野菜を使って中華風スープにしました。
この決断は正しかったのか間違っていたのかわかりませんが、ともかく今日もこうして健康に過ごせたということで、よしとしましょう。
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