2012年5月6日日曜日

『宇宙兄弟』

★★★☆☆ 

原作を読んでいないので、どんな作品なのか事前に想像する材料としては予告編しかありません。

 弟が先に宇宙飛行士になっていること、兄が後から宇宙飛行士を目指すこと、弟が月面で消息を絶つこと。これらの情報は予告編で得られます。これと『宇宙兄弟』というタイトルを合わせて考えると、最終的には兄も宇宙に関わる仕事に就くのだろうと想像はしていました。でもそれが、宇宙飛行士なのか地上の管制官なのか、あるいはロケットの設計者なのか?どこへ話を持っていってもそれなりのドラマにはなるだろう、と思っていました。
 さらに、2時間ちょっとの作品としてどこをゴールにするんだろうか?と気になっていました。宇宙飛行士採用試験の結果がわかるまで?それとも兄弟2人そろっての活躍まで描くのか?

 こんなことを映画を観る前に考えていた私にとって、あの終わり方はかなり微妙。あれだったら前編と後編に分けて、それぞれきっちり描き込んでほしいと思ってしまいました。
また、採用試験も月面での事故も若干ディテールに乏しい気がしました。特に月面事故の方は、イメージシーンで何となくごまかされた感じがしてしまいました。
小栗旬や堤真一の演技も、ロケットのデザインや発射シーンもなかなかよかったので、全体的な印象としては悪くないのですが…。

それにしても、昨年からのはやぶさ映画3作品といい今回の『宇宙兄弟』といい、映画界でのJAXAの活躍ぶりは本当にすごいですね。

そして今日2012年5月5日は、通常よりも月が大きく見えるスーパームーンだそうです。天気もよく『宇宙兄弟』のレイトショーを観て自転車で帰る道中、丸い月がくっきりと見えました。なんだかとても感慨深い気持ちになってしまいました。

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