第1話は観る機会がありましたが、第2話、第二章を観ていません。
この作品に関しては、子供のころオリジナルにどっぷりはまりこんでいたため、思い入れを除外して評価することはできません。大きな意味では、あのヤマトを再び観ることができる喜びと、かなりちゃんと作られている(オリジナルへの敬意や愛情を感じる)ことで良い評価になったと思います。
オープニングタイトルのカット割やフォントの選択なども、オリジナルに近いイメージにしようという意図を感じて、ワクワクしました。
第三章は太陽系を出る辺りからで、オリジナルよりはちょっと早い展開なのと、オリジナルにはないエピソードが入ってきています。第7話はオリジナルの第10話、第8話はオリジナルの第12話とエピソードのリメイク版という感じで、その違いが色々と気になるし面白いです。第9話は捕虜が登場するところはオリジナル第13話に相当するのかもしれないけど新しいエピソードと言っていいでしょう。第10話も、次元断層という意味ではオリジナル第15話を思い浮かべますが、ストーリーは別物です。
ストーリーや設定は、やはりいまどきのSFものらしくかなり複雑にしてありますね。ヤマト側もガミラス側も決して一枚岩ではなく、それぞれの組織の中に対立があったり秘密があったりしています。今はまだ、その秘密の部分が伏線として小出しにされている状態なので、後半にどのようにつながってくるのか、その結果オリジナルとどのように印象が変わってくるのか、気になるところです。
キャラクターデザインは、沖田艦長は比較的オリジナルのイメージに近いのですが、後はいかにもいまどきな感じで、個人的にはあまり好みではありません。声優さんは、今をときめく人がたくさんいるのでしょうが、私にはほとんどわからず、それぞれの声に特徴を感じないので、印象が薄いです。昔の声優さんの方が個性的な声だったように感じるのは気のせいでしょうか。
オリジナルのヤマトシリーズでは2作目以降に登場するキャラクターが、2199では最初から出てくるのは、面白いですね。土方司令や山崎、徳川太助あたりはともかく、平田一が出てくるのは笑えました。このキャラクターは『宇宙戦艦ヤマトIII』で、古代進と同期で生活班所属なのですが、確かにイスカンダルへの航海からヤマトに乗り組んでいて然るべきです。
ガミラス側で笑えたのは、デスラーの側近のタランが兄弟として2名出てくること。オリジナルヤマトのシリーズでは、最初細面のキャラクターデザインだったのですが、どこかの作品からはいかつい顔に変更された経緯があります。それが実は兄弟だったという辻褄合わせをやっているわけですね。
オリジナルと比べてどうこうと言い始めるとキリがないですが、とりあえずこのクオリティなら私は納得できます。少なくとも、ここ最近作られたヤマト作品である実写版、復活篇よりはずっといいです。
公式サイトは、こちら。
http://yamato2199.net
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